(PHP 8)
WeakMap は、 オブジェクトをキーとして受け入れるマップ(辞書)です。 SplObjectStorage と似ていますが、 WeakMap のキーとなるオブジェクトは、 オブジェクトのリファレンスカウントが更新されません。 つまり、WeakMap のキーとなっているオブジェクトだけが唯一の残された参照だった場合、 オブジェクトはガベージコレクションの対象となり WeakMap から削除されます。 WeakMap の用途は、 長く生き残る必要がないオブジェクトから派生した、 データのキャッシュを作ることです。
WeakMap は ArrayAccess, Iterator, Countable を実装しています。 よって、ほとんどのケースで、 連想配列と同じやり方で操作できます。
例1 Weakmap の使い方の例
<?php
$wm = new WeakMap();
$o = new StdClass;
class A {
public function __destruct() {
echo "Dead!\n";
}
}
$wm[$o] = new A;
var_dump(count($wm));
echo "Unsetting...\n";
unset($o);
echo "Done\n";
var_dump(count($wm));
上の例の出力は以下となります。
int(1) Unsetting... Dead! Done int(0)