(PHP 4, PHP 5, PHP 7, PHP 8)
easter_date — 指定した年における復活祭の真夜中のUnix時を得る
$year
= null
, int $mode
= CAL_EASTER_DEFAULT
): int指定した年yearにおける復活祭の真夜中のUnix時を返します。
この関数は、年がUnixタイムスタンプの範囲を越える時 (すなわち、32bitシステムでは通常1970より前、または2037より後)に警告を発生させます。
復活祭の日付は、西暦325年の Nicaea 会議で春分の日の後の 最初の満月の後の日曜日として定められました。 満月とその次の日曜日の日付の計算を簡単にするために 春分の日は常に3月21日になるとして計算されます。 ここで用いるアルゴリズムは、532年頃、Dionysius Exiguus により 導出されたものです。(1753年より前の年に関して)ユリウス暦の元では 月の周期を追うために簡単な19年周期が用いられます。グレゴリウス暦 (1753年以降。この暦は、ClaviusとLiliusにより考案され、 教皇グレゴリウス13世により1582年10月に導入、イギリス及びその植民地に 1752年9月に導入された。) のもとで、二つの補正係数が周期をより正確に作成するために追加されました。
year
1970 から 2037 までの年。省略した場合、もしくは null
の場合は、
ローカルタイムにおける現在の年を使います。
mode
CAL_EASTER_ALWAYS_JULIAN
を設定すると、
ユリウス暦のカレンダをベースにして復活祭の日付が計算できます。
calendar の定数 を参照してください。
復活祭の日を Unix タイムスタンプで返します。
バージョン | 説明 |
---|---|
8.0.0 |
year は、nullable になりました。
|
例1 easter_date() の例
<?php
echo date("M-d-Y", easter_date(1999)); // Apr-04-1999
echo date("M-d-Y", easter_date(2000)); // Apr-23-2000
echo date("M-d-Y", easter_date(2001)); // Apr-15-2001
?>
注意:
easter_date() は、システムの C ライブラリの関数を利用します。 PHP 組み込みの日付・時刻関数を使うわけではなりません。 つまり、easter_date() が利用するタイムゾーンは環境変数
TZ
の値であり、PHP の デフォルトのタイムゾーンは考慮しません。 その結果、PHP の他の日付関数と組み合わせて使ったときに予期せぬ結果になる可能性があります。回避策として、easter_days() を DateTime や DateInterval と組み合わせて使えば、PHP で設定したタイムゾーンにおける復活祭の開始時刻を算出できます。
<?php
function get_easter_datetime($year) {
$base = new DateTime("$year-03-21");
$days = easter_days($year);
return $base->add(new DateInterval("P{$days}D"));
}
foreach (range(2012, 2015) as $year) {
printf("Easter in %d is on %s\n",
$year,
get_easter_datetime($year)->format('F j'));
}
?>上の例の出力は以下となります。
Easter in 2012 is on April 8 Easter in 2013 is on March 31 Easter in 2014 is on April 20 Easter in 2015 is on April 5