このセクションでは、Microsoft Windows 上の Apache 2.x で PHP をインストールする場合の説明とヒントを記しています。
注意:
まず始めに、 マニュアルインストールの手順 をお読みください。
» Apache ドキュメンテーション を参照し、Apache 2.x サーバーの基本を理解しておくことを強く推奨します。 また、以下の解説を読む前に、Apache 2.x に関する » Windows 固有の情報 についても参照するとよいでしょう。
最新の » Apache 2.x と、 対応するバージョンの PHP をダウンロードしてください。 マニュアルインストールの手順 を実施したら、引き続き以下のとおり PHP と Apache の設定を行ってください。
PHP を Windows 上の Apache 2.x で動かすには三通りの方法があります。 PHP をハンドラとして動かす方法、CGI として動かす方法、そして FastCGI で動かす方法です。
注意: Windows 上で Apache 設定ファイルにパスの値を追加する際、例えば c:\directory\file.ext に含まれるすべてのバックスラッシュは c:/directory/file.ext のように前向きスラッシュに変換する必要があります。 また、ディレクトリを表す際には最後にスラッシュをつけなければなりません。
Apache 2.x 用の PHP モジュールを読み込むには、 以下の行を Apache 設定ファイル httpd.conf に追加しなければいけません:
例1 PHP を Apache 2.x ハンドラとして使う設定
# PHP 8.0.0 より前のバージョンでは、モジュール名は php7_module でした。 LoadModule php_module "c:/php/php8apache2_4.dll" <FilesMatch \.php$> SetHandler application/x-httpd-php </FilesMatch> # configure the path to php.ini PHPIniDir "C:/php"
注意: 上の例の C:/php/ は実際のパスにあわせて修正してください。
LoadModule
ディレクティブで PHP 7 の場合 php7apache2_4.dll を、 PHP 8 の場合 php8apache2_4.dll を使うことに注意し、 指定したファイルが実際にその場所にあるかどうかを忘れずに確認しましょう。
» Apache CGI ドキュメント を読み、Apache 上の CGI について理解しておきましょう。
PHP を CGI として実行するには、ScriptAlias ディレクティブで CGI ディレクトリとして指定した場所に php-cgi ファイルを置かなければなりません。
さらに、PHP ファイルに #!
の行を追加して
PHP バイナリの場所を指定しなければなりません:
例2 PHP を Apache 2.x 上で CGI として動かす例
#!C:/php/php.exe <?php phpinfo(); ?>
CGI モードで公開したサーバーは、いくつかの脆弱性の標的となる可能性があります。 これらの攻撃からサーバーを守る方法については、 CGI セキュリティ のセクションを参照してください。
PHP を FastCGI で動かすことは、 CGI として動かすのにくらべると多くの利点があります。 設定方法は単純明快です。
まず mod_fcgid を » https://www.apachelounge.com から取得します。Win32 用のバイナリがこのサイトからダウンロードできます。 そして、説明に従ってモジュールをインストールしましょう。
次にウェブサーバーを以下のように設定します。 パスの部分は適切に変更し、インストールするシステム上の環境にあわせましょう:
例3 PHP を FastCGI として動かす Apache の設定
LoadModule fcgid_module modules/mod_fcgid.so # Where is your php.ini file? FcgidInitialEnv PHPRC "c:/php" <FilesMatch \.php$> SetHandler fcgid-script </FilesMatch> FcgidWrapper "c:/php/php-cgi.exe" .php