(PHP 5 >= 5.1.0, PHP 7, PHP 8, PECL pdo >= 0.1.0)
PDO::beginTransaction — トランザクションを開始する
オートコミットモードをオフにします。オートコミットモードがオフの間、 PDO オブジェクトを通じてデータベースに加えた変更は PDO::commit() をコールするまでコミットされません。 PDO::rollBack() をコールすると、 データベースへの全ての変更をロールバックし、 オートコミットモードに設定された接続を返します。
MySQL を含むいくつかのデータベースでは、DROP TABLE や CREATE TABLE のようなデータベース定義言語 (DDL) ステートメントがトランザクション中に 発行される場合、暗黙的なコミットが自動的に発行されます。 この暗黙的なコミットにより、そのトランザクション境界で 他のあらゆる変更をロールバックすることができなくなるでしょう。
この関数にはパラメータはありません。
成功した場合に true
を、失敗した場合に false
を返します。
トランザクションが既に開始されている場合や、ドライバがトランザクションに対応していない場合に PDOException をスローします。
注意: 例外は、
PDO::ATTR_ERRMODE
属性がPDO::ERRMODE_EXCEPTION
ではない場合でも発生します。
例1 トランザクションをロールバックする
以下の例は、トランザクションを開始し、 変更をロールバックする前にデータベースを修正する 2 つのステートメントを発行します。 しかしながら MySQL では、DROP TABLE ステートメントは 自動的にトランザクションをコミットするので、 トランザクション中のどの変更もロールバックされません。
<?php
/* トランザクションを開始する。オートコミットがオフになる */
$dbh->beginTransaction();
/* データベーススキーマとデータを変更する */
$sth = $dbh->exec("DROP TABLE fruit");
$sth = $dbh->exec("UPDATE dessert
SET name = 'hamburger'");
/* ミスに気づき、変更をロールバックする */
$dbh->rollBack();
/* データベース接続はオートコミットモードに戻る */
?>