エンハンスドデータベース(Lab)

[更新: 2021年7月8日]

概要

「エンハンスドデータベース」は、オープンソースで開発が進められているMySQLと高い互換性を持つ分散型のデータベースシステム「TiDB」のマネージドサービスです。物理基盤の構築や管理はさくらのクラウド側で行われるため、お客様側では煩わしい運用を行うことなくTiDBが持つ高可用性や運用中の動的拡張性の高さなど高機能なRDBMSを気軽に利用することができます。

主な機能

エンハンスドデータベースでは以下のような機能を持ちます。

  • MySQLと高い互換性を持つSQL構文によるRDBMSの提供
  • 分散型アーキテクチャによる高い可用性
  • 利用規模の拡大や縮小によるキャパシティ設定が不要なスケーラビリティ
  • さくらのクラウドコントロールパネル/APIからの操作による容易なリソース管理

料金

エンハンスドデータベースは現在Labプロダクトとして提供されており、無償でご利用いただけます。Labプロダクトは実際の製品投入前の性能評価を目的とした環境となります。ご利用に際しては Labプロダクトとは のページに記載の注意事項をよくご確認の上ご利用ください。

利用方法

新規データベース作成

左側メニュー「LAB」カテゴリ内にある「エンハンスドDB」を選択します。右側に作成済みのエンハンスドDBがある場合はリスト表示されます。新規に作成する場合は「追加」ボタンをクリックします。

新規エンハンスドDB作成画面が表示されるので、フォームに必要な項目を入力します。

データベース名 データベースの名前を入力します。ここで入力されたデータベース名がMySQL互換クライアント接続時に指定するデータベース名となります。
※データベース名はさくらのクラウドのエンハンスドDBで一意となり、先に他のお客様が利用している場合などで利用できない場合は作成時にエラーとなります。その場合は他のデータベース名を指定してください。
データベース種別 データベース種別を選択します。
※現在は「TiDB」のみが選択可能です。
リージョン 利用したいエンハンスドDBの設置先リージョンを選択します。
※現在は「石狩リージョン」のみが選択可能です。
同時最大接続数 データベースに同時に接続できる最大クライアント数を選択します。
※現在は「50」のみが選択可能です。
パスワード MySQL互換クライアントからデータベースに接続する際のパスワードを指定します。
※パスワードはデータベース作成後もコントロールパネル上から変更が可能です。
名前 コントロールパネル表示用のわかりやすい名前を指定することができます。
名前 / 説明 / タグ / アイコン 作成したエンハンスドDBごとに分かりやすい名前や説明などの情報を付与することができます。

入力後、「作成」ボタンをクリックすることでエンハンスドDBの作成が開始されます。作成が完了すると作成済みデータベースのリストに追加されます。

データベースへの接続

作成されたデータベースのリスト画面から対象のデータベースをダブルクリックし詳細画面を表示します。

接続先情報が表示されるので、この情報をもとにMySQL互換クライアントから接続を行います。

接続例

データベース名が exampledb001 、 接続先ホスト名が enhanced-db.sacloud.example.jp の場合

$ mysql -h enhanced-db.sacloud.example.jp -D exampledb001 -u exampledb001 -p

パスワード入力プロンプトでデータベースに設定したパスワードを入力することで接続が完了します。

パスワード変更

作成した各エンハンスドDB接続用のパスワードを変更することができます。リスト画面から対象のデータベースを選択後、「パスワード変更」ボタンをクリックします。

表示されたダイアログボックスに変更したいパスワードを入力し、「更新」ボタンをクリックします。

データベースの削除

作成されたデータベースは削除ボタンをクリックすることにより削除することができます。

注意

一度削除操作を行なったデータベースは復元することはできません。十分注意の上、操作を行なってください。