Jitsi Meet

[更新: 2020年4月16日]

さくらのクラウドのスタートアップスクリプト「Jitsi Meet」に関するページです。

概要

Jitsi Meet はオープンソースのビデオ会議サーバです。利用者は専用のクライアントソフトを使用することなく、Jitsi MeetをインストールしたサーバにWebブラウザから接続するだけでビデオ会議に参加することが可能です。ここではサーバ作成と同時にソフトウェアを簡単にインストールできる スタートアップスクリプト として利用可能なJitsi Meetパブリックスクリプトの仕様やご利用方法について説明します。

注意

スタートアップスクリプト機能は新規サーバ作成時のみご利用いただける機能です。作成済みサーバではご利用いただけませんのであらかじめご了承ください。

インストール要件

Jitsi Meetに必要な要件は以下の通りです。

OS Ubuntu Server (18.04系にて動作検証済み)
最小サーバスペック 1CPUコア/2GBメモリ
最小必要ディスク 20GB

注釈

多数のクライアントがする場合など、共有セグメント回線で遅延が発生する場合はより大きな帯域が利用可能な ルータ+スイッチ 配下に接続して下さい。

必要な事前作業・条件

実際にJitsi Meetスタートアップスクリプトを適用したサーバを作成する前に以下の事前作業が必要です。

ドメイン名

Jitsi Meetサーバの動作には正引き可能なFQDNが必要です。お客様の所有ドメイン、または 弊社ドメイン取得サービス などより利用可能なドメインをご用意ください。

また、それらのドメインが DNSアプライアンス 上で管理され、他のレコードが未登録の状態である必要があります。お客様の独自のネームサーバで運用されている場合はDNSアプライアンスへゾーン移管を行う、または権限委任したサブドメインをDNSアプライアンスで管理するなどの事前準備を行ってください。

APIキー

本スクリプトでは動作時にAPIキーにより他機能と連携した初期設定を行うため、あらかじめAPIキーが必要となります。利用可能なAPIキーが無い場合は APIキー のページを参考にAPIキーをご準備ください。

スタートアップスクリプトの実行

サーバ作成時にスタートアップスクリプトとして「Jitsi Meet」を指定することで、サーバ作成完了後にインストールスクリプトが自動的に動作します。

Jitsi Meetスタートアップスクリプトを選択すると追加で以下の入力フォームが表示されるので利用環境に合わせて入力します。

項目 入力内容
ホスト名 クライアントがJitsi Meetサーバへの接続に使用するホスト名を入力します。使用するドメイン名はDNSアプライアンスの管理下にある必要があります。
APIキー 作成済みのAPIキーを入力します。

スタートアップスクリプト機能の詳細は スタートアップスクリプトとは のページを参照ください。

インストール後の操作

インストール完了後は以下の操作を行い、必要に応じてSSL接続への対応化や動作確認を行います。

Let’s Encryptのセットアップ(任意)

Jitsi MeetサーバへのSSL接続対応化のため、スクリプトの実行により Let’s Encrypt を簡単に導入することができます。スタートアップスクリプト動作完了後にサーバにログインし、セットアップ用のスクリプトを起動します。

# /usr/share/jitsi-meet/scripts/install-letsencrypt-cert.sh

スクリプト実行後、Let’s Encryptの証明書取得に必要となるメールアドレスの入力が求められるので有効なメールアドレスを入力してください。

Jitsi Meetへの接続

クライアント側のブラウザにて http://ホスト名/ または https://ホスト名/ に接続し、WebUI画面が表示されることを確認します。

Jitsi Meetの詳しい操作、設定方法については Jitsi Meet公式サイト を参照ください。

より安全性を高めるために

企業ユースでJitsi Meetをご利用になる場合など、盗聴や不正アクセス防止のため、以下のような安全性向上策を行う事をおすすめします。

OSのファイアウォール機能の有効化・パケットフィルタ機能の利用

Jitsi Meetサーバが動作するUbuntu Serverのファイアウォール設定を利用し、利用者の接続元ネットワークを限定することで不正アクセスに対するリスクを軽減することが可能です。また、さくらのクラウドの パケットフィルタ機能 を利用することで、OS側での設定無しにアクセス制限を行う事もできます。