これらのパターンは、通常 RCS の co(1) コマンドにより自動的に挿入されますが、 手作業で入れることも可能です。オプション -q を指定すると、ファイル中に キーワードが発見できなくても警告メッセージを出力しません。 -V を指定すると、 ident のバージョン番号を表示します。
ident は、テキストファイルと同様にオブジェクトファイルやダンプファイルにも使 用することができます。 たとえば、以下の C 言語プログラム f.c で、
f.c が f.o にコンパイルされているなら、以下のコマンド
は、次のような出力を行います。
C 言語プログラムで上記のような文字列 rcsid が定義され、かつ使われていないとき、 lint(1) が警告を出したり、 C コンパイラによっては最適化により文字列を削除する 場合があります。もっとも、よい解決策は上のプログラム例のように文字列 rcsid を使うことです。
ident は、 * がサポートする keyword でなくても、すべての $keyword: text $ パターンを表示します。 これにより、 $XConsortium$ のような非標準の keyword についても情報が得られます。
つぎに現在、 co(1) が扱う keyword を挙げます。デフォルトでは、すべての時刻は協定世界時 (UTC しばしば GMTと呼ばれます) で表されますが、 チェックアウトのときに、 co の -zzone オプションを使ったファイルについては、数字によるタイムゾーンが付加され ます。
co(1) は以下の文字をエスケープシーケンスで表現することにより、 キーワードの文字列の形を保ちます。
char escape sequence tab \t newline \n space \040 $ \044 \ \\
Author: Walter F. Tichy.
Manual Page Revision: 1.5; Release Date: 1999/08/27.
Copyright © 1982, 1988, 1989 Walter F. Tichy.
Copyright © 1990, 1992, 1993 Paul Eggert.
ci(1), co(1), rcs(1), rcsdiff(1), rcsintro(1), rcsmerge(1), rlog(1), rcsfile(5)
Walter F. Tichy, RCS--A System for Version Control, Software--Practice & Experience 15, 7 (July 1985), 637-654.
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Time: 12:08:53 GMT, June 11, 2022