man2html

Section: User Commands (1)
Updated: 1 January 1998
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名前

man2html - マニュアルページを整形して html にする  

書式

man2html [options] [file]  

説明

man2htmlfile として指定されたファイル (ファイル引き数がなかったり、 "-" が指定され た場合は標準入力) を変換して、 man スタイルの nroff から html を生成し、 結果を標準出力に表示します。 tbl はサポートしていますが eqn はしていま せん。返り値は常に 0 です。なにか問題が起こった場合は、エラーページが 標準出力に表示されます。

これはスタンドアローンのユーティリティとしても使えますが、主な目的は、 ユーザーが man ページを lynx(1), xmosaic(1), netscape(1) などの html ブラウザを用いて見ることができるようにするための補助をする ことです。

man2html の主要部は Richard Verhoeven (rcb5@win.tue.nl) によって書かれた troff-to-html エンジンです。これは以下のような形式のハイパーリンクを付 加します。

foo(3x) "http://localhost/cgi-bin/man/man2html?3x+foo"
method://string "method://string"
www.host.name "http://www.host.name"
ftp.host.name "ftp://ftp.host.name"
name@host "mailto:name@host"
<string.h> "file:/usr/include/string.h"

(上に列挙したものの内、最初のものについてはオプションによって調整できます - 以下の記述を参照のこと) リンク先の確認は行われず、リンク先が存在していなくてもリンク行が生成 されます。文書内部での、セクションなどへのハイパーリンクも生成されます。 したがって bash(1) などの大きな man ページで必要な部分を探すのが楽になります。

 

オプション

標準入力から読み込む場合は、.so の展開をどうするかが必ずしも 明白ではありません。そういうときでも、-D オプションを使えば、 スクリプトの方でワーキングディレクトリの位置を明示することが できます。
-D pathname
pathname の最後の二つ分を取り除き、変換を行う前にそこに chdir(dir) します。

-E オプションを用いると cgi スクリプトから簡単にエラーメッセージを生 成することができます。

-E string
与えられたエラーメッセージを含むエラーページを出力します。

参照先が man ページであるハイパーリンクは、一般に以下のような形式で生成 されます。 (訳注: method は、URL スキームを指します。以下ではメソッドと呼びます。)

<method:cgipath><man2htmlpath><separator><manpage>

デフォルトは上記 foo(3x) で示した通りですが、ハイパーリンクの各部は 各種オプションを用いることでいろいろ設定できます。

-h
method:cgipath を http://localhost にします。デフォルトです。
-H host[.domain][:port]
method:cgipath を http://host.domain:port に設定します。
-l
method:cgipath を lynxcgi:/home/httpd に設定します。
-L dir
method:cgipath を lynxcgi:dir に設定します。
-M man2htmlpath
man2htmlpath を設定します。デフォルトは /cgi-bin/man/man2html です。
-p
セパレーターを '/' に設定します。
-q
セパレーターを '?' に設定します。デフォルトです。
-r
cgi-bin path の代わりに、相対 html path を使用します。

httpd が稼働していないマシンでは、lynxcgi メソッドを使用すると、 lynx で man ページを閲覧することができます。 http デーモンが稼動している場合は、http メソッドを使えば、 lynx でも他のブラウザでも man ページの閲覧が可能です。 オプション -l (`lynxcgi' の意味) は前者の動作を選択します。 その場合、デフォルトの cgipath は /home/httpd になります。

一般には cgi スクリプトは

<path_to_script>/<more_path>?<query>

のようなかたちで呼ぶことができます。 環境変数 PATH_INFO と QUERY_STRING がそれぞれ <more_path> と <query> に設定されます。 lynxcgi は PATH_INFO 部分を扱うことができないので、デ フォルトでは `?' をセパレーターとするハイパーリンクを生成することにし ました。オプション `-p' (`path' の意味) は '/' をセパレーターにします。 一方 `-q' (`query' の意味) は '?' をセパレーターにします。

オプション -H host は (localhost の代わりに) 用いるホスト を指定します。環境変数 SERVER_NAME が設定されていれば、 cgi スクリプ トから

man2html -H $SERVER_NAME

のように用いることができます。これによって、お使いのマシンを、man ページを 提供するサーバーのように動作させることができます。

 

バグ

多くの発見的手法 (heuristic) が用いられています。出力は常に完全である とは限りません。 lynxcgi メソッドは、これをサポートするように選択して lynx をコンパイルしなければ動作しません。 セキュリティ上の問題があるかもしれません。

 

作者

man2html の原作者は Richard Verhoeven です。 Michael Hamilton と Andries Brouwer がその後の改良を行いました。 現在のメンテナーは Federico Lucifredi <flucifredi@acm.org> です。

 

関連項目

lynx(1), man(1)

関連キーワード

host, 設定, ページ, lynxcgi, cgipath, path, 生成, セパレーター, string, 標準

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