(PHP 8)
Stringable インターフェイスは、 特定のクラスが __toString() メソッドを実装していることを示します。 ほとんどのインターフェイスと異なり、 Stringable は、マジックメソッド __toString() が定義されているあらゆるクラスで 暗黙のうちに存在すると見なされますが、 明示的に宣言することもできますし、宣言すべきです。
このインターフェイスの一番の存在意義は、
文字列プリミティブや、
文字列にキャストできるオブジェクトを受け入れる
union型 string|Stringable
に対する型チェックを、関数ができるようにすることです。
例1 基本的な Stringable インターフェイスの使い方
<?php
class IPv4Address implements Stringable {
private string $oct1;
private string $oct2;
private string $oct3;
private string $oct4;
public function __construct(string $oct1, string $oct2, string $oct3, string $oct4) {
$this->oct1 = $oct1;
$this->oct2 = $oct2;
$this->oct3 = $oct3;
$this->oct4 = $oct4;
}
public function __toString(): string {
return "$this->oct1.$this->oct2.$this->oct3.$this->oct4";
}
}
function showStuff(string|Stringable $value) {
// Stringable の場合、__toString をコールすることで
// オブジェクトが文字列に変換されます。
print $value;
}
$ip = new IPv4Address('123', '234', '42', '9');
showStuff($ip);
?>
上の例の出力は、 たとえば以下のようになります。
123.234.42.9