fgetcsv

(PHP 4, PHP 5, PHP 7, PHP 8)

fgetcsvファイルポインタから行を取得し、CSVフィールドを処理する

説明

fgetcsv(
    resource $stream,
    ?int $length = null,
    string $separator = ",",
    string $enclosure = "\"",
    string $escape = "\\"
): array|false

fgets() に動作は似ていますが、 fgetcsv() は行を CSV フォーマットのフィールドとして読込み処理を行い、 読み込んだフィールドを含む配列を返すという違いがあります。

注意:

この関数はロケール設定を考慮します。もし LC_CTYPE が例えば en_US.UTF-8 の場合、 1 バイトエンコーディングのファイルは間違って読み込まれるかもしれません。

パラメータ

stream

ファイルポインタは有効なものでなければならず、また fopen(), popen(), もしくは fsockopen() で正常にオープンされたファイルを指している必要があります。

length

(行末文字を考慮して) CSV ファイルにある最も長い行よりも大きい必要があります。 そうでない場合は、ひとつの行が length 文字ずつのチャンクに分割されてしまいます。 ただし、フィールド囲いこみ文字の内部では、この分割は発生しません。

このパラメータを省略 (もしくは 0 を設定、 PHP 8.0.0 以降では null を設定) すると、 最大行長は制限されません。この場合、若干動作が遅くなります。

separator

オプションの separator パラメータで、フィールドのデリミタ (シングルバイト文字 1 文字のみ) を設定します。

enclosure

オプションの enclosure パラメータで、フィールド囲いこみ文字 (シングルバイト文字 1 文字のみ) を設定します。

escape

オプションの escape パラメータで、エスケープ文字 (シングルバイト文字 最大で1文字) を設定します。 空文字列("") を指定すると、(RFC 4180 に準拠していない) 独自仕様のエスケープ機構が無効になります。

注意: enclosure の文字は、フィールド内で2回出力される ことでエスケープされます。しかし、 escape 文字はその代替として使えます。 デフォルトのパラメータの値 ""\" は同じ意味を持ちます。 enclosure の文字を escape 文字でエスケープすることには、 特別な意味はありません。それ自身をエスケープする意味ですらありません。

戻り値

読み込んだフィールドの内容を含む数値添字配列を返します。 失敗した場合に false を返します

注意:

CSV ファイルの空行は null フィールドを一つだけ含む配列として返され、 エラーにはなりません。

注意: マッキントッシュコンピュータ上で作成されたファイルを読み込む際に、 PHP が行末を認識できないという問題が発生した場合、 実行時の設定オプションauto_detect_line_endings を有効にする必要が生じるかもしれません。

変更履歴

バージョン 説明
8.0.0 length は、nullable になりました。
7.4.0 escape パラメータが空文字列を受け入れるようになりました。 この場合、(RFC 4180 に準拠していない) 独自仕様のエスケープ機構が無効になります。

例1 CSV ファイルの全てのコンテンツを読み込み、表示する

<?php
$row 
1;
if ((
$handle fopen("test.csv""r")) !== FALSE) {
    while ((
$data fgetcsv($handle1000",")) !== FALSE) {
        
$num count($data);
        echo 
"<p> $num fields in line $row: <br /></p>\n";
        
$row++;
        for (
$c=0$c $num$c++) {
            echo 
$data[$c] . "<br />\n";
        }
    }
    
fclose($handle);
}
?>

参考

  • str_getcsv() - CSV 文字列をパースして配列に格納する
  • explode() - 文字列を文字列により分割する
  • file() - ファイル全体を読み込んで配列に格納する
  • pack() - データをバイナリ文字列にパックする
  • fputcsv() - 行を CSV 形式にフォーマットし、ファイルポインタに書き込む

関連キーワード:  フィールド, 文字, ポインタ, 処理, 取得, パラメータ, 設定, escape, ファイル,