(PHP 4 >= 4.3.0, PHP 5, PHP 7, PHP 8)
ftp_nb_get — FTP サーバーからファイルを取得し、ローカルファイルに書き込む(非ブロッキング)
$ftp
,$local_filename
,$remote_filename
,$mode
= FTP_BINARY
,$offset
= 0ftp_nb_get() は FTP サーバーからリモートファイルを取得し、 それをローカルファイルに保存します。
ftp_get() との違いは、この関数が 非同期処理でファイルを取得するということです。そのため、 ファイルをダウンロードしている最中に別の処理を行うことができます。
ftp
FTP\Connection クラスのインスタンス
local_filename
ローカルファイルのパス(ファイルがすでに存在する場合、上書きされます)。
remote_filename
リモートファイルのパス。
mode
転送モード。FTP_ASCII
または
FTP_BINARY
のどちらかを指定する必要があります。
offset
ダウンロードを開始する、リモートファイル内の位置。
FTP_FAILED
、FTP_FINISHED
あるいは FTP_MOREDATA
を返します。
バージョン | 説明 |
---|---|
8.1.0 |
引数 ftp は、FTP\Connection
のインスタンスを期待するようになりました。
これより前のバージョンでは、リソース を期待していました。
|
7.3.0 |
mode パラメータはオプションになりました。
これより前のバージョンでは、このパラメータは必須でした。
|
例1 ftp_nb_get() の例
<?php
// ダウンロードを開始する
$ret = ftp_nb_get($ftp, "test", "README", FTP_BINARY);
while ($ret == FTP_MOREDATA) {
// 何かお好みの動作を
echo ".";
// ダウンロードを継続する…
$ret = ftp_nb_continue($ftp);
}
if ($ret != FTP_FINISHED) {
echo "There was an error downloading the file...";
exit(1);
}
?>
例2 ftp_nb_get() でダウンロードを再開する
<?php
// 開始
$ret = ftp_nb_get($ftp, "test", "README", FTP_BINARY,
filesize("test"));
// あるいは: $ret = ftp_nb_get($my_connection, "test", "README",
// FTP_BINARY, FTP_AUTORESUME);
while ($ret == FTP_MOREDATA) {
// 何かお好みの動作を
echo ".";
// ダウンロードを継続する…
$ret = ftp_nb_continue($ftp);
}
if ($ret != FTP_FINISHED) {
echo "There was an error downloading the file...";
exit(1);
}
?>
例3 ftp_nb_get() を用い、ファイルの 100 バイト目以降から ダウンロードを再開する
<?php
// 自動シークを無効にする
ftp_set_option($ftp, FTP_AUTOSEEK, false);
// 開始
$ret = ftp_nb_get($ftp, "newfile", "README", FTP_BINARY, 100);
while ($ret == FTP_MOREDATA) {
/* ... */
// ダウンロードを継続する…
$ret = ftp_nb_continue($ftp);
}
?>
上の例では、newfile のサイズは FTP サーバー上の
README より 100 バイト小さくなります。なぜなら
ダウンロードの開始位置を 100 バイトずらしたからです。
もし FTP_AUTOSEEK
を無効にしなければ、
newfile の最初の 100 バイトは
'\0'
で埋められます。