(PHP 4, PHP 5, PHP 7, PHP 8)
sort — 配列を昇順にソートする
&$array
, int $flags
= SORT_REGULAR
): bool
array
を値で昇順にソートします。
注意:
比較結果が等しくなる二つの要素があった場合、それらの並び順は保持されます。PHP 8.0.0 より前のバージョンでは、ソートした配列におけるそれらの並び順は不定でした。
注意: この関数は、
array
パラメータの要素に対して新しいキーを割り当てます。 その際、単純にキーを並べ替える代わりに、 すでに割り当てられている既存のキーを削除してしまいます。
注意:
この関数をコールすると、配列の内部ポインタは最初の要素にリセットされます。
array
入力の配列。
flags
オプションの第二引数 flags
によりソートの動作を修正可能です。
使える値は下記の通りです:
ソートタイプのフラグ:
SORT_REGULAR
- 通常通りに項目を比較します。
詳細は 比較演算子 で説明されています。
SORT_NUMERIC
- 数値として項目を比較します。
SORT_STRING
- 文字列として項目を比較します。
SORT_LOCALE_STRING
- 現在のロケールに基づいて、文字列として項目を比較します。
比較に使うロケールは、setlocale() 関数で変更できます。
SORT_NATURAL
- 要素の比較を文字列として行い、
natsort() と同様の「自然順」で比較します。
SORT_FLAG_CASE
- SORT_STRING
や
SORT_NATURAL
と (ビットORで) 組み合わせて使い、
文字列のソートで大文字小文字を区別しないようにします。
常に true
を返します。
例1 sort() の例
<?php
$fruits = array("lemon", "orange", "banana", "apple");
sort($fruits);
foreach ($fruits as $key => $val) {
echo "fruits[" . $key . "] = " . $val . "\n";
}
?>
上の例の出力は以下となります。
fruits[0] = apple fruits[1] = banana fruits[2] = lemon fruits[3] = orange
fruits はアルファベットの昇順にソートされました。
例2 sort() で、大文字小文字を区別せずに自然順での並べ替えを行う例
<?php
$fruits = array(
"Orange1", "orange2", "Orange3", "orange20"
);
sort($fruits, SORT_NATURAL | SORT_FLAG_CASE);
foreach ($fruits as $key => $val) {
echo "fruits[" . $key . "] = " . $val . "\n";
}
?>
上の例の出力は以下となります。
fruits[0] = Orange1 fruits[1] = orange2 fruits[2] = Orange3 fruits[3] = orange20
fruits が natcasesort() と同じようにソートされました。
注意: PHP の大半のソート関数と同様、sort() は » Quicksort でそれを実装しています。 ピボットは、既にソート済みの部分に対して時間的に最適なところを選択します。 しかしこれはあくまでも内部の実装の話なので、これに依存したコードを書いてはいけません。
flags
が
SORT_REGULAR
の場合に
複数の型が混在する配列をソートする場合には、注意してください。
sort() が期待しない結果を出力することがあります。