(PHP 4, PHP 5, PHP 7, PHP 8)
setlocale — ロケール情報を設定する
$category
, string $locales
, string ...$rest
): string|falseAlternative signature (not supported with named arguments):
$category
, array $locale_array
): string|falseロケール情報を設定します。
ロケール情報は、スレッド毎ではなくプロセス毎に維持されます。 もし PHP を マルチスレッドサーバAPI 上で動作させている場合、 スクリプトを実行している間にロケールの設定が突然変わるのを 経験するかも知れませんが、スクリプト自身は決して setlocale() 自身をコールしていません。 これは同時に同一プロセスの異なるスレッドで実行されている他のスクリプトが setlocale() を使用してプロセスワイドなロケールを変更する事により発生します。 Windows では、PHP 7.0.5 以降、 ロケール情報はスレッド単位で維持されるようになっています。
category
category
は、名前付きの定数(または文字列)であり、
ロケール設定により影響を受ける関数のカテゴリを指定します。
LC_ALL
以下のものすべて
LC_COLLATE
文字列の比較用。strcoll() 参照
LC_CTYPE
文字の分類と変換。たとえば strtoupper()
LC_MONETARY
localeconv() 用
LC_NUMERIC
数字の区切り文字用(localeconv()
も参照ください)
LC_TIME
日時。strftime()でフォーマットに使用
LC_MESSAGES
システムの応答用(PHP が libintl
とともにコンパイルされている場合のみ使用可能)
locales
locales
が空の文字列
""
の場合、ロケール名は上記のカテゴリと同じ名前の環境変数の値、
または環境変数 "LANG" からセットされます。
locales
が "0"
の場合、
ロケール設定は適用されず、単に現在の設定が返されます。
locales
に追加のパラメータが続く場合、
それぞれのパラメータは成功するまで新規ロケールとしてセットされます。
これは、ロケールが異なるシステムで異なる名前を持っている、
もしくはロケールが利用できない場合のフォールバックを提供するといった場合に有用です。
rest
オプションの文字列。ロケール設定が成功するまで設定を試みます。
locale_array
それぞれの配列の要素が、 新しいロケールとして設定が成功するまで設定を試みます。 これは、異なるシステムでロケールが違う名前として認識されたり、 ロケールが利用できない可能性がある場合にフォールバックさせる目的で使うと便利です。
注意:
Windows では、setlocale(LC_ALL, '') を使用するとシステムの 地域と言語の設定の値を使用します (コントロールパネルで確認できます)。
現在の新しいロケールを返します。ロケール機能が未実装、
指定されたロケールが存在しない、カテゴリ名が無効などの場合は
false
を返します。
また、カテゴリ名が無効の場合は警告メッセージが発生します。 カテゴリやロケール名は、 » RFC 1766 や » ISO 639 にあります。 ロケールの命名方式は、システムによって異なります。
注意:
setlocale() の戻り値は、 PHP が実行されているシステムに依存します。 システムの
setlocale
関数が返す値を返すためです。
例1 setlocale() の例
<?php
/* ロケールをオランダ語に設定 */
setlocale(LC_ALL, 'nl_NL');
/* 出力: vrijdag 22 december 1978 */
echo strftime("%A %e %B %Y", mktime(0, 0, 0, 12, 22, 1978));
/* ドイツに対して利用可能な異なるロケール名を使用する */
$loc_de = setlocale(LC_ALL, 'de_DE@euro', 'de_DE', 'de', 'ge');
echo "Preferred locale for german on this system is '$loc_de'";
?>
例2 Windows での setlocale() の例
<?php
/* ロケールをオランダ語に設定 */
setlocale(LC_ALL, 'nld_nld');
/* 出力: vrijdag 22 december 1978 */
echo strftime("%A %d %B %Y", mktime(0, 0, 0, 12, 22, 1978));
/* ドイツに対して利用可能な異なるロケール名を使用する */
$loc_de = setlocale(LC_ALL, 'de_DE@euro', 'de_DE', 'deu_deu');
echo "Preferred locale for german on this system is '$loc_de'";
?>
Windows ユーザーは Microsoft の MSDN の Web サイトに
locales
文字列に関する有用な情報を見つけることができるでしょう。
サポートしている言語文字列は
» 言語文字列のドキュメント、
そしてサポートしている国/地域文字列は
» 国/地域文字列のドキュメント
にあります。