列挙型は、オブジェクトとは違う形でシリアライズされます。 特別に、列挙型には case 名を指定する新しいシリアライズコード "E" が付与されています。 デシリアライズのルーチンはそれを使って、 既存のシングルトンの値を変数に設定できます。 これにより、以下のようなコードが動作することが保証されます:
<?php
Suit::Hearts === unserialize(serialize(Suit::Hearts));
print serialize(Suit::Hearts);
// E:11:"Suit:Hearts";
?>
デシリアライズする際に、
マッチする列挙型と case がシリアライズした値に見つからなかった場合は、
警告が発生し、false
が返されます。
Pure Enum を JSON にシリアライズしようとすると、 Error がスローされます。 Backed Enum を JSON にシリアライズしようとすると、 適切な型の、スカラーの値だけが表現されます。 これらの振る舞いは、 JsonSerializable をオーバーライドすることで上書きできます。
print_r() 向けに、 列挙型の case の出力はオブジェクトと少し違う形式になっています。 これは、混乱を最小限に抑えるためです。
<?php
enum Foo {
case Bar;
}
enum Baz: int {
case Beep = 5;
}
print_r(Foo::Bar);
print_r(Baz::Beep);
/* 上記は、以下を出力
Foo Enum (
[name] => Bar
)
Baz Enum:int {
[name] => Beep
[value] => 5
}
*/
?>