CHDIR

Section: Linux Programmer's Manual (2)
Updated: 2019-08-02
Index JM Home Page
 

名前

chdir, fchdir - 作業ディレクトリの変更  

書式

#include <unistd.h>

int chdir(const char *path);
int fchdir(int fd);

glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7) 参照):

fchdir():

_XOPEN_SOURCE >= 500
    || /* glibc 2.12 以降: */ _POSIX_C_SOURCE >= 200809L
    || /* glibc 2.19 以前: */ _BSD_SOURCE
 

説明

chdir() は、呼び出し元プロセスの現在の作業ディレクトリ (current working directory) を、 path に指定されたディレクトリに変更する。

fchdir() は、ディレクトリがオープンされたファイルディスクリプターとして 指定される以外は、 chdir() と同じである。  

返り値

成功した場合は 0 が返される。エラーの場合は -1 が返され、 errno が適切に設定される。  

エラー

ファイルシステムによっては他のエラーが返される事がある。 chdir() で一般的なエラーを以下に挙げる:
EACCES
path の構成要素のいずれかに検索許可 (search permission) がない (path_resolution(7) も参照すること)。
EFAULT
path がアクセスできるアドレス空間外を指している。
EIO
I/O エラーが発生した。
ELOOP
path を解決する際に遭遇したシンボリックリンクが多過ぎる。
ENAMETOOLONG
path が長過ぎる。
ENOENT
path で指定されたディレクトリが存在しない。
ENOMEM
カーネルに十分なメモリーがない。
ENOTDIR
path の構成要素がディレクトリではない。

fchdir() で一般的なエラーを以下に挙げる:

EACCES
fd をディレクトリとしてオープンするための検索許可がない。
EBADF
fd が適切なファイルディスクリプターでない。
ENOTDIR
fd がディレクトリを参照していない。
 

準拠

POSIX.1-2001, POSIX.1-2008, SVr4, 4.4BSD.  

注意

現在の作業ディレクトリは、相対パス名 ('/') で始まっていないパス名) を 解釈する際の開始点である。

fork(2) で作成された子プロセスは、親プロセスの現在の作業ディレクトリを 継承する。 execve(2) の前後で、現在の作業ディレクトリは変更されない。  

関連項目

chroot(2), getcwd(3), path_resolution(7)  

この文書について

この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。

関連キーワード

ディレクトリ, path, エラー, fchdir, 作業, プロセス, 参照, 変更, int, pages

Linux マニュアル 一覧

[man1] [man2] [man3] [man4] [man5] [man6] [man7] [man8]
[a] [b] [c] [d] [e] [f] [g] [h] [i] [j] [k] [l] [m] [n] [o] [p] [q] [r] [s] [t] [u] [v] [w] [x] [y] [z]

 

Index

名前
書式
説明
返り値
エラー
準拠
注意
関連項目
この文書について

This document was created by man2html, using the manual pages.
Time: 12:08:52 GMT, June 11, 2022