SCALBLN
Section: Linux Programmer's Manual (3)
Updated: 2020-11-01
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名前
scalbn, scalbnf, scalbnl, scalbln, scalblnf, scalblnl - 浮動小数点数に基数の整数乗を掛ける
書式
#include <math.h>
double scalbln(double x, long exp);
float scalblnf(float x, long exp);
long double scalblnl(long double x, long exp);
double scalbn(double x, int exp);
float scalbnf(float x, int exp);
long double scalbnl(long double x, int exp);
-lm でリンクする。
glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7) 参照):
scalbln(), scalblnf(), scalblnl():
- _ISOC99_SOURCE || _POSIX_C_SOURCE >= 200112L
|| /* glibc 2.19 以降: */ _DEFAULT_SOURCE
scalbn(), scalbnf(), scalbnl():
- _ISOC99_SOURCE || _POSIX_C_SOURCE >= 200112L
|| /* Since glibc 2.19: */ _DEFAULT_SOURCE
|| /* Glibc versions <= 2.19: */ _BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE
説明
これらの関数は最初の引数 x に FLT_RADIX の exp 乗を掛ける (FLT_RADIX はおそらく 2 である)。つまり、以下の式の値を返す。
x * FLT_RADIX ** exp
FLT_RADIX の定義は <float.h> をインクルードすることで得られる。
返り値
成功すると、これらの関数は x * FLT_RADIX ** exp を返す。
x が NaN の場合、NaN が返される。
x が正の無限大 (負の無限大) の場合、正の無限大 (負の無限大) が返される。
x が +0 (-0) の場合、+0 (-0) が返される。
結果がオーバーフローする場合、 範囲エラー (range error) が発生し、 各関数はそれぞれ HUGE_VAL, HUGE_VALF, HUGE_VALL を返す。符号は x と同じになる。
結果がアンダーフローする場合、範囲エラーが発生し、 各関数は 0 を返す。符号は x と同じになる。
エラー
これらの関数を呼び出した際にエラーが発生したかの判定方法についての情報は math_error(7) を参照のこと。
以下のエラーが発生する可能性がある。
- 範囲エラー (range error)、オーバーフローの場合
- オーバーフロー浮動小数点例外 (FE_OVERFLOW) が上がる。
- 範囲エラー (range error)、アンダーフローの場合
- errno に ERANGE が設定される。 アンダーフロー浮動小数点例外 (FE_UNDERFLOW) が上がる。
バージョン
これらの関数は glibc バージョン 2.1 で初めて登場した。
属性
この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。
インターフェース |
属性 |
値
|
scalbn(), scalbnf(), scalbnl(),
scalbln(), scalblnf(), scalblnl() |
Thread safety |
MT-Safe
|
準拠
C99, POSIX.1-2001, POSIX.1-2008.
注意
これらの関数は、 scalb(3) に説明がある廃止予定の関数群とは二番目の 引数の型が異なる。このページで説明する関数群は、二番目の引数の型が 整数である。これに対して scalb(3) に説明がある関数群は、二番目の 引数の型が double である。
FLT_RADIX が 2 の場合 (これが普通だが)、 その場合は scalbn() は ldexp(3) と等価である。
バグ
バージョン 2.20 より前の glibc では、これらの関数は範囲エラーの場合に errno を設定しなかった。
関連項目
ldexp(3), scalb(3)
この文書について
この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。
関連キーワード
関数,
エラー,
exp,
SOURCE,
long,
SCALBLN,
FLT,
範囲,
float,
バージョン
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Index
- 名前
- 書式
- 説明
- 返り値
- エラー
- バージョン
- 属性
- 準拠
- 注意
- バグ
- 関連項目
- この文書について
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Time: 12:08:43 GMT, June 11, 2022