#include <dirent.h> int scandir(const char *dirp, struct dirent ***namelist,
int alphasort(const struct dirent **a, const struct dirent **b); int versionsort(const struct dirent **a, const struct dirent **b); #include <fcntl.h> /* AT_* 定数の定義 */ #include <dirent.h> int scandirat(int dirfd, const char *dirp, struct dirent ***namelist,
glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7) 参照):
scandir(), alphasort():
versionsort(): _GNU_SOURCE
比較関数 compar() には alphasort() 関数と versionsort() 関数を使用できる。 alphasort() は strcoll(3) を用いてディレクトリエントリーをソートする。 versionsort() は文字列 (*a)->d_name と (*b)->d_name に対して strverscmp(3) を用いる。
dirp で指定されたパス名が相対パスの場合、ファイルディスクリプター dirfd が参照するディレクトリからの相対パスと解釈される。 (一方、scandir() の場合は、相対パス名は、呼び出したプロセスのカレントワーキングディレクトリからの相対パスと解釈される。)
dirp が相対パスで dirfd が特別な値 AT_FDCWD の場合、 dirp は (scandir() と同様に) 呼び出したプロセスのカレントワーキングディレクトリからの相対パスと解釈される。
dirp が絶対パスの場合、dirfd は無視される。
scandirat() が必要な理由については openat(2) を参照のこと。
関数 alphasort() と versionsort() は、 1 番目の引数が 2 番目の引数に対して [小さい/等しい/大きい] かに応じて、 0 より [小さい/等しい/大きい] 整数値を返す。
scandirat() では、上記に加えて以下のエラーも発生する。
scandirat() は glibc バージョン 2.15 で追加された。
インターフェース | 属性 | 値 |
scandir(), scandirat() | Thread safety | MT-Safe |
alphasort(), versionsort() | Thread safety | MT-Safe locale |
versionsort() と scandirat() は GNU 拡張である。
glibc 2.10 より前では、 alphasort() と versionsort() の 2 つの引数の型は const void * であった。 alphasort() が POSIX.1-2008 で標準化された際、引数の型は型安全な const struct dirent ** として規定され、 glibc 2.10 は alphasort() (と非標準の versionsort()) の定義を標準に合致するように変更した。
int main(void) {
struct dirent **namelist;
int n;
n = scandir(".", &namelist, NULL, alphasort);
if (n == -1) {
perror("scandir");
exit(EXIT_FAILURE);
}
while (n--) {
printf("%s\n", namelist[n]->d_name);
free(namelist[n]);
}
free(namelist);
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