STRFMON

Section: Linux Programmer's Manual (3)
Updated: 2020-11-01
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名前

strfmon, strfmon_l - convert monetary value to a string  

書式

#include <monetary.h>

ssize_t strfmon(char *s, size_t max, const char *format, ...);

ssize_t strfmon_l(char *s, size_t max, locale_t locale,
                  const char *format, ...);
 

説明

The strfmon() function formats the specified monetary amount according to the current locale and format specification format and places the result in the character array s of size max.

The strfmon_l() function performs the same task, but uses the locale specified by locale. The behavior of strfmon_l() is undefined if locale is the special locale object LC_GLOBAL_LOCALE (see duplocale(3)) or is not a valid locale object handle.

format 中の通常の文字は、変換されずにそのまま s にコピーされる。変換指定は '%' 文字で始まる。 この直後には、以下のフラグを 0 個以上続けることができる。

=f
1 バイト文字 f を数値埋め文字 (numeric fill character) にする (左精度と共に用いる。以下を参照)。 指定されないと、スペース文字が用いられる。
ha
現在のロケールで定義されているであろうグループ化文字 (grouping character) を一切使わない。デフォルトではグループ化は有効になっている。
( または +
( フラグは、負の数値を括弧で括ることを意味する。 + フラグは符号をデフォルトのように取り扱うことを意味する (すなわち数値の前にロケールの符号マークが置かれる。 例えば正ならなにもなく、負なら '-' を置く、など)。
!
通貨シンボルを省略する。
-
すべてのフィールドを左詰めにする。デフォルトは右詰め。

次の位置には、フィールドの幅を指定できる。 10 進の数値文字列で、フィールドの最小幅をバイト単位で指定する。 デフォルトは 0。 結果がこの幅よりも狭くなった場合には、 不足分がスペースで埋められる (左詰めフラグが指定されていなければ左側が埋められる)。

次の位置には、"#" に 10 進数値文字列を続けた形式で、 左精度 (left precision) を指定できる。 通貨の基数点 (radix) より左側の数値の桁数がこの指定より小さい場合は、 数値埋め文字で左側が埋められる。 このフィールド幅の指定では、グループ化文字はカウントされない。

次の位置には、"." に 10 進数値文字列を続けた形式で、 右精度 (right precision) を指定できる。 整形される数値は、整形前にこの桁数に丸められる。 デフォルトではカレントロケールの frac_digitsint_frac_digits の指定を用いる。 右精度が 0 の場合は、基数点文字 (radix character) は印字されない (ここでの基数点文字は LC_MONETARY で定義されており、 LC_NUMERIC の指定とは異なっていてもよい)。

最後に、変換指定は変換文字 (conversion character) で終了しなければならない。 変換文字には以下の 3 つがある。

%
(この場合は指定全体が "%%" でなければならない。) 結果の文字列に '%' 文字を書きこむ。
i
double 型の引数ひとつが、 ロケールの国際通貨フォーマット (international currency format) を用いて変換される。
n
double 型の引数ひとつが、 ロケールの国内通貨フォーマット (national currency format) を用いて変換される。
 

返り値

strfmon() 関数は、結果の文字列が終端のヌルバイトを含めて配列 s に収まった場合には、 s に書きこまれた文字数を返す。ヌルバイトは文字数に入らない。 それ以外の場合には、 errnoE2BIG を設定して -1 を返す。 この場合の配列の内容は未定義である。  

属性

この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。
インターフェース 属性
strfmon() Thread safety MT-Safe locale
strfmon_l() Thread safety MT-Safe

 

準拠

POSIX.1-2001, POSIX.1-2008.  

次のような関数コール

strfmon(buf, sizeof(buf), "[%ha=*#6n] [%=*#6i]",
        1234.567, 1234.567);

は、オランダのロケールでは以下のような出力になる。

[€ **1234,57] [EUR **1 234,57]

in the nl_NL locale. The de_DE, de_CH, en_AU, and en_GB locales yield

[ **1234,57 €] [ **1.234,57 EUR] [ Fr. **1234.57] [ CHF **1'234.57] [ $**1234.57] [ AUD**1,234.57] [ £**1234.57] [ GBP**1,234.57]  

関連項目

duplocale(3), setlocale(3), sprintf(3), locale(7)  

この文書について

この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。

関連キーワード

文字, strfmon, locale, 数値, 変換, format, STRFMON, フィールド, 精度, character

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