この DHCP 中継エージェントは、 -i フラグで 1 つまたは複数のインターフェースが指定された場合を除き、 ホストに接続されたすべてのインターフェースで DHCP 要求を待ち受けます。
要求を受信すると、dhcrelay はその要求を、 コマンドラインで指定された DHCP サーバのリストへ転送します。 そこから返答を受けとると、 その返答はもともとの要求が来たネットワークに ブロードキャストまたはユニキャストされます。
dhcrelay が待機する (1 つまたは複数の) インターフェースを指定することもできます。 これを用いれば、dhcrelay の接続先のネットワークが、 あるインターフェース経由では DHCP サーバのいないもの、 また別のインターフェース経由では DHCP サーバがいるもの、 のようになっている場合に、 サーバがいる側のネットワークからの要求を そのサーバに転送するようなことはしないようにできます。 これは完全な解決法ではありませんが。
dhcrelay が待機するよう設定したいネットワークインターフェースの名前は、 コマンドラインの -i オプションを用いて指定できます。 コマンドラインでひとつもインターフェース名が指定されないと、 dhcrelay はすべてのネットワークインターフェースを用います。 ただしブロードキャストできないインターフェースは可能な場合は除き、 それから各インターフェースを設定します。
dhcrelay を標準のポート (ポート 67) 以外で待機させたい場合は -p フラグで指定できます。この後には dhcrelay を待機させる udp のポート番号を書きます。これはデバッグの用途に特に便利です。 -p フラグが指定されると、この中継エージェントは指定した番号よりも 1 つ大きなポート番号を用いてクライアントに返事を送ります。 つまり -p 67 を指定した場合は、dhcrelay はポート 67 を聴き、 ポート 67 に返事を送ります。サーバへの中継は、 -p フラグで指定したのと同じポート番号に送信されます。
dhcrelay は通常インターフェースを設定するまではフォアグラウンドで動作し、 これが終了するとバックグラウンドに移動します。 dhcrelay を常にフォアグラウンドで動作させるには、 -d フラグを指定します。これは dhcrelay をデバッガの下で動作させたり、 System V システムの inittab 以外から動作させる場合に便利です。
dhcrelay は、起動時にネットワーク設定を表示します。 これはシステムの起動スクリプトなどでは邪魔かもしれません。 この動作を無効にするには -q フラグを指定します。
DHCP 要求や BOOTP 要求の転送先となる DHCP サーバの名前は、 少なくとも 1 つ以上コマンドラインで指定しなければなりません。
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