mandb
Section: Manual pager utils (8)
Updated: July 12th, 1995
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名前
mandb - マニュアルページのインデックスキャッシュを作成・更新する。
書式
mandb [-dqsuc|-h|-V] [manpath]
説明
mandb はデータベースのキャッシュ index を初期化したり、手動で更新するときに用いる。通常はこのキャッシュは man によって管理されている。 キャッシュには、現在のマニュアルページシステムに関する情報が含まれている。 この情報は man_db ユーティリティ群によって用いられ、速度と機能の向上に 貢献している。
index が生成・更新されるとき、 mandb は ROFF の .so 命令の間違いや、マニュアルページのファイル名の重複、 whatis によって情報を抽出できないマニュアルページなどにたいして警告を発する。
mandb に、コロンで区切ったパスのリストを与えることもできる。 これは man_db 設定ファイルの情報から決定された、プログラム 内部の `global' なマニュアルページ階層検索パスを上書きする。
データベースキャッシュ
mandb は以下のデータベース形式のいずれか一つをサポートするように コンパイルすることができる。
名前 |
形式 |
非同期 |
ファイル名
|
|
Berkeley db |
二分木 |
可 |
index.bt
|
GNU gdbm v >= 1.6 |
ハッシュ |
可 |
index.db
|
GNU gdbm v < 1.6 |
ハッシュ |
不可 |
index.db
|
UNIX ndbm |
ハッシュ |
不可 |
index.(dir|pag)
|
これらのデータベース形式のうち非同期な更新ができるものでは、 速度は向上するが、予期しない中断が起こったときにデータが壊れるかもしれない。 このような破壊が起こったときには、 mandb を -c オプションをつけて実行し、データベースを再構成しなおす必要が あるだろう。
オプション
- -d, --debug
- デバッグ情報を生成する。
- -q, --quiet
- 警告を発しない。
- -s, --no-straycats
- stray cat (訳注: おそらく対応する roff ソースのない cat ページのこと でしょう) を探したり、それに関する情報をデータに追加しようとは試みない。
- -c, --create
- デフォルトでは、 mandb は以前に生成されたデータベースを更新しようとする。データベースが 存在しない場合には、始めから生成する。 このオプションを指定すると、 mandb は以前のデータベースを消去し、データベースをゼロから再構成する。 これはデータベースが壊れた場合や、将来データベースの管理方法が 新しいものに変わったときなどに必要となろう。
- -u, --user-db
- ユーザーのデータベースしか生成しない。 `global' なデータベースを作成す る権限があっても、こちらは生成しない。
- -h, --help
- 使用法に関するメッセージを表示して終了する。
- -V, --version
- バージョンを表示して終了する。
診断メッセージ
データベースの構築中に、以下のような警告メッセージが出力されることがあ る。
- <filename>: whatis parse for page(sec) failed
- <filename> から whatis に必要な行を取り出すのに失敗した。これは通常マ ニュアルページの書き方が悪いからであることが多いが、このようなメッセー ジが多く出るようであれば、そのシステムには man_db の whatis パーザーと 互換性のない、非標準的なマニュアルページが含まれている可能性が高い。
- <filename>: is a dangling symlink
- <filename> がシンボリックリンクによって参照されているが、存在していな い。通常、 <filename> を間違ってリンク対象としてしまっているリンク元に 関する診断メッセージが同時に表示される。
- <filename>: bad symlink or ROFF `.so' request
- <filename> はシンボリックリンクであるか、 ROFF のインクルー ド命令を含んでいるが、リンク先・読み込み先のファイルが存在していない。
- <filename>: ignoring bogus filename
- <filename> は正しい (あるいは正しくない) マニュアルページであるが、 名前が正しくない。通常これは、セクション拡張子 <x> のファイルが、 マニュアルページのセクション <y> に置かれている場合に起こる。
- <filename_mask>: competing extensions
- ワイルドカード <filename_mask> がユニークな名前でない。これは通常、同 じマニュアルページに対して、圧縮されたバージョンとされていないバージョ ンが共存している場合に起こる。最新のもの以外は無視される。
ファイル
- /etc/manpath.config
- man_db の設定ファイル。
- /usr/man/index.(bt|db|dir|pag)
- 従来形式の、 global なデータベースキャッシュの インデックス。
- /var/catman/index.(bt|db|dir|pag)
- 新しい (FSSTND 準拠の)、 global なデータベースキャッシュの インデックス。
関連項目
man(1), manpath(5), catman(8)
著者
Wilf. (G.Wilford@ee.surrey.ac.uk)
関連キーワード
データベース,
mandb,
filename,
ページ,
キャッシュ,
生成,
情報,
更新,
通常,
メッセージ
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Time: 12:09:01 GMT, June 11, 2022