呼び出しプロセスの root とカレントワーキングディレクトリ (cwd) は pivot_root の実装に依存して変わったり変わらなかったりする。 以下はどちらの場合にも動作する pivot_root の起動方法だが、 pivot_root と chroot の両方が現在の PATH に入っている必要がある。
cd new_root
pivot_root . put_old
exec chroot . command
chroot は古い root と新しい root の両方で使えなければならない。 なぜなら pivot_root がシェルの root ディレクトリを暗黙のうちに変更するかどうかは わからないからである。
exec chroot は動作している実行ファイルを変更する。 これは後で古い root ディレクトリがアンマウントされるために必要なのである。 また標準入力・標準出力・標準エラー出力が古い root ファイルシステムの デバイスを指していて、 root ファイルシステムを busy 状態にするかもしれない。 これらは chroot を実行するときに簡単に変更できる (以下を参照。 先頭のスラッシュがないので (相対パスで指定しているので)、 pivot_root がシェルの root を変更する場合でもしない場合でも動作することに注目。)
mount /dev/hda1 /new-root cd /new-root pivot_root . old-root exec chroot . sh <dev/console >dev/console 2>&1 umount /old-root
新しい root ファイルシステムを 10.0.0.1:/my_root から NFS でマウントし、 init を起動する:
ifconfig lo 127.0.0.1 up # for portmap # configure Ethernet or such portmap # for lockd (implicitly started by mount) mount -o ro 10.0.0.1:/my_root /mnt killall portmap # portmap keeps old root busy cd /mnt pivot_root . old_root exec chroot . sh -c 'umount /old_root; exec /sbin/init' \ <dev/console >dev/console 2>&1
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