(PHP 5 >= 5.1.0, PHP 7, PHP 8)
pg_prepare — 指定したパラメータでプリペアドステートメントを作成するリクエストを 送信し、その完了を待つ
pg_prepare() は、 pg_execute() あるいは pg_send_execute() で後に実行するためのプリペアドステートメントを作成します。これにより、 繰り返し使用されるコマンドについての構文解析や実行計画作成が最初の 一度だけですみます。pg_prepare() は PostgreSQL 7.4 以降の接続でのみ使用可能です。それ以前のバージョンでは失敗します。
この関数は stmtname
という名前の
プリペアドステートメントを query
文字列から作成します。
この文字列には 1 つの SQL コマンドが含まれている必要があります。
stmtname
を "" にすることで無名ステートメントを
作成することが可能で、既存の無名ステートメントは自動的に上書きされます。
それ以外の場合、もしカレントのセッションで既に定義済みのステートメント名を
使用した場合にはエラーとなります。パラメータを使用する際は、
query
内で $1、$2 のような形式で参照されます。
pg_prepare() で使用するプリペアドステートメントは、
SQLの PREPARE
文を実行することでも作成可能です
(しかし、パラメータの型を事前に指定する必要がないという点で
pg_prepare() のほうがより柔軟です)。
また、PHP にはプリペアドステートメントを削除する関数がありませんが、
この目的のためには SQLの DEALLOCATE
文が使用可能です。
connection
PgSql\Connection クラスのインスタンス。
connection
が指定されない場合は、デフォルトの接続を使います。
デフォルトの接続とは、pg_connect() または pg_pconnect() によって確立された直近の接続です。
PHP 8.1.0 以降では、デフォルトの接続を使うことは推奨されなくなりました。
stmtname
プリペアドステートメントにつける名前。接続内で一意である必要があります。 "" が指定された場合は無名ステートメントが作成され、以前に定義された 無名ステートメントを上書きします。
query
パラメータ化した SQL 文。ひとつの文のみである必要があります (複数の文をセミコロンで区切る形式は使用できません)。パラメータを 使用する際は $1、$2 などの形式で参照されます。
成功した場合に
PgSql\Result
クラスのインスタンスを返します。
失敗した場合に false
を返します
バージョン | 説明 |
---|---|
8.1.0 | PgSql\Result クラスのインスタンスを返すようになりました。 これより前のバージョンでは、リソース を返していました。 |
8.1.0 |
connection は、PgSql\Connection クラスのインスタンスを期待するようになりました。
これより前のバージョンでは、リソース を期待していました。
|
例1 pg_prepare() の使用法
<?php
// "mary"という名前のデータベースに接続
$dbconn = pg_connect("dbname=mary");
// 実行するクエリの準備
$result = pg_prepare($dbconn, "my_query", 'SELECT * FROM shops WHERE name = $1');
// プリペアドクエリを実行する。文字列 "Joe's Widgets" は
// エスケープの必要がないことに注意
$result = pg_execute($dbconn, "my_query", array("Joe's Widgets"));
// 同一プリペアドクエリを別のパラメータで実行する
$result = pg_execute($dbconn, "my_query", array("Clothes Clothes Clothes"));
?>