END

Section: Linux Programmer's Manual (3)
Updated: 2020-06-09
Index JM Home Page
 

名前

etext, edata, end - プログラムセグメントの終わり  

書式

extern etext;
extern edata;
extern end;
 

説明

これらのシンボルのアドレスは各種のプログラムセグメントの終わりを示す。
etext
テキストセグメント (プログラムのコード) の末尾の次のアドレス。
edata
初期化されたデータのセグメントの末尾の次のアドレス。
end
初期化されていないデータのセグメント (BSS セグメントとも言われる) の末尾の次のアドレス。
 

準拠

これらのシンボルは長年ほとんどの UNIX システムで提供されているが、 標準化されてはいない。注意して使うこと。  

注意

プログラムではこれらのシンボルは明示的に宣言しなければならない。 これらはどのヘッダーファイルでも定義されていない。

いくつかのシステムでは、これらのシンボルの名前は前にアンダースコアが 付いていて、 _etext, _edata, _end となっている。 Linux でコンパイルされたプログラムでは、 これらのシンボルでも定義される。

プログラムの実行開始時に、プログラムブレークは &end の近くのどこか (おそらく次のページの先頭) になる。 しかしながら、 brk(2) や malloc(3) でメモリーが割り当てられるに連れて、プログラムブレークは変化していく。 引数に 0 を指定して sbrk(2) を呼び出すことで、プログラムブレークの現在値を知ることができる。  

下記のプログラムを実行すると、次のような出力が得られる。

$ ./a.out First address past:
    program text (etext)       0x8048568
    initialized data (edata)   0x804a01c
    uninitialized data (end)   0x804a024  

プログラムのソース

#include <stdio.h> #include <stdlib.h>

extern char etext, edata, end; /* The symbols must have some type,
                                   or "gcc -Wall" complains */

int main(int argc, char *argv[]) {
    printf("First address past:\n");
    printf("    program text (etext)      %10p\n", &etext);
    printf("    initialized data (edata)  %10p\n", &edata);
    printf("    uninitialized data (end)  %10p\n", &end);


    exit(EXIT_SUCCESS); }  

関連項目

objdump(1), readelf(1), sbrk(2), elf(5)  

この文書について

この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。

関連キーワード

プログラム, end, etext, edata, セグメント, シンボル, data, アドレス, extern, 名前

Linux マニュアル 一覧

[man1] [man2] [man3] [man4] [man5] [man6] [man7] [man8]
[a] [b] [c] [d] [e] [f] [g] [h] [i] [j] [k] [l] [m] [n] [o] [p] [q] [r] [s] [t] [u] [v] [w] [x] [y] [z]

 

Index

名前
書式
説明
準拠
注意
プログラムのソース
関連項目
この文書について

This document was created by man2html, using the manual pages.
Time: 12:08:37 GMT, June 11, 2022