ldap_read

(PHP 4, PHP 5, PHP 7, PHP 8)

ldap_readエントリを読み込む

説明

ldap_read(
    LDAP\Connection|array $ldap,
    array|string $base,
    array|string $filter,
    array $attributes = [],
    int $attributes_only = 0,
    int $sizelimit = -1,
    int $timelimit = -1,
    int $deref = LDAP_DEREF_NEVER,
    ?array $controls = null
): LDAP\Result|array|false

指定したフィルタ filter を使用し、スコープ LDAP_SCOPE_BASE でディレクトリを検索します。これは、 ディレクトリからエントリを読み込むことと同じ意味です。

パラメータ

ldap

ldap_connect() が返す LDAP\Connection クラスのインスタンス。

base

ディレクトリのベース DN。

filter

空のフィルタは指定できません。 このエントリに関する全ての情報を完全に取得したい場合は、 objectClass=* というフィルタを使用してください。 ディレクトリサーバーで使用されるエントリの型が分かっている場合、 objectClass=inetOrgPerson のように適切なフィルタを使用することができます。

attributes

必要な属性を、 array("mail", "sn", "cn") のような通常の PHP 文字列配列で保持します。 "dn" は要求された属性の型によらず常に返されることに注意してください。

このパラメータを使用すると、デフォルトの動作よりもかなり効率的になります (デフォルトでは、すべての属性とその値を返します)。 したがって、これを使用することを推奨します。

attributes_only

属性の型のみを取得したい場合は 1 を設定します。 属性の型および値の両方を取得したい場合は 0 を設定します (これがデフォルトの挙動です)。

sizelimit

取得するエントリ数の制限を設定します。 0 は無制限であることを表します。

注意:

このパラメータは、サーバー側で事前に設定されている sizelimit を上書きすることはできません。それ以下の値を指定することはできます。

ディレクトリサーバーのホストによっては、 事前に設定された数以上のエントリを返さないようになっているものもあります。 この場合、サーバーでは、それが結果セットのすべてではないことを通知します。 このパラメータでエントリ数を制限した場合にも、同じことが起こります。

timelimit

検索に要する最大秒数を設定します。 これを 0 にすると無制限であることを表します。

注意:

このパラメータは、サーバー側で事前に設定されている timelimit を上書きすることはできません。それ以下の値を指定することはできます。

deref

検索時のエイリアスの扱いについて指定します。 以下のいずれかとなります。

  • LDAP_DEREF_NEVER - (デフォルト) エイリアスは参照されません。
  • LDAP_DEREF_SEARCHING - エイリアスを参照しますが、検索のベースオブジェクト上にいるときは参照しません。
  • LDAP_DEREF_FINDING - エイリアスの参照は、ベースオブジェクト上にいて検索中でない場合に行われます。
  • LDAP_DEREF_ALWAYS - エイリアスを常に参照します。 always.

controls

リクエストと一緒に送信する LDAP コントロール の配列

戻り値

LDAP\Result クラスのインスタンスを返します。失敗した場合に false を返します

変更履歴

バージョン 説明
8.1.0 引数 ldap は、LDAP\Connection クラスのインスタンスを期待するようになりました。 これより前のバージョンでは、リソース を期待していました。
8.1.0 LDAP\Result クラスのインスタンスを返すようになりました。 これより前のバージョンでは、リソース を返していました。
8.0.0 controls は、nullable になりました。 これより前のバージョンでは、デフォルト値が [] でした。
4.0.5 並列検索のサポートが追加されました。詳細は ldap_search() を参照ください。
7.3 controls のサポートが追加されました。

関連キーワード:  エントリ, array, 設定, 検索, 参照, 属性, サーバー, パラメータ, ディレクトリ, フィルタ