スコープ定義演算子 (::)

スコープ定義演算子 (またの名を Paamayim Nekudotayim)、 平たく言うと「ダブルコロン」は、トークンのひとつです。 static, 定数 およびオーバーライドされたクラスのプロパティやメソッドにアクセスすることができます。

これらの要素をクラス定義の外から参照する際には、 クラスの名前を使用してください。

変数を用いてクラスを参照することも可能です。 変数の値に (selfparentstatic といった) キーワードを指定することはできません。

なぜダブルコロンに Paamayim Nekudotayim という名前をつけたのか、 ちょっと奇妙に感じられるかもしれません。 しかし、Zend Engine 0.5 (PHP 3のエンジン) を 書いている時に、Zend チームはこう呼ぶと決めたのです。 この奇妙な名前は、実はダブルコロンを意味するヘブライ語なのです!

例1 クラス定義の外からの ::

<?php
class MyClass {
    const 
CONST_VALUE 'A constant value';
}

$classname 'MyClass';
echo 
$classname::CONST_VALUE;

echo 
MyClass::CONST_VALUE;
?>

三つの特別なキーワード selfparentそして static がクラス定義の内部からプロパティまたはメソッドにアクセスする際に使用されます。

例2 クラス定義の中からの ::

<?php
class OtherClass extends MyClass
{
    public static 
$my_static 'static var';

    public static function 
doubleColon() {
        echo 
parent::CONST_VALUE "\n";
        echo 
self::$my_static "\n";
    }
}

$classname 'OtherClass';
$classname::doubleColon();

OtherClass::doubleColon();
?>

拡張されたクラスが親クラスのメソッドの定義をオーバーライドする際、 PHPは親クラスのメソッドをコールしません。 親クラスのメソッドをコールするかしないかは、 拡張されたクラスに責任があります。 これは、コンストラクタおよびデストラクタ, オーバーロード, そして マジック メソッドの定義にも 適用されます。

例3 親クラスのメソッドをコールする

<?php
class MyClass
{
    protected function 
myFunc() {
        echo 
"MyClass::myFunc()\n";
    }
}

class 
OtherClass extends MyClass
{
    
// 親の定義をオーバーライドします
    
public function myFunc()
    {
        
// それでも親の関数をコールできます
        
parent::myFunc();
        echo 
"OtherClass::myFunc()\n";
    }
}

$class = new OtherClass();
$class->myFunc();
?>

staticメソッドとしてコールする場合の、トリックに関するサンプル も参照ください。

関連キーワード:  定義, クラス, スコープ, メソッド, static, コール, 参照, キーワード, 名前, 拡張