PDO::exec

(PHP 5 >= 5.1.0, PHP 7, PHP 8, PECL pdo >= 0.1.0)

PDO::exec SQL ステートメントを実行し、作用した行数を返す

説明

public PDO::exec(string $statement): int|false

PDO::exec() は、一度の関数コールで SQL 文を実行し、文によって作用した行数を返します。

PDO::exec() は SELECT 文からは結果を返しません。 プログラム中で一度だけ発行が必要になる SELECT 文に対しては、 PDO::query() の発行を検討してください。 複数回発行が必要な文については、PDO::prepare() による PDOStatement オブジェクトの準備と PDOStatement::execute() による文の発行を行ってください。

パラメータ

statement

準備、実行する SQL ステートメントを指定します。

クエリ内のデータは 適切にエスケープ する必要があります。

戻り値

PDO::exec() は、発行した SQL ステートメントによって更新もしくは 削除された行数を返します。 1 行も作用しなかった場合、PDO::exec()0 を返します。

警告

この関数は論理値 false を返す可能性がありますが、false として評価される値を返す可能性もあります。 詳細については 論理値の セクションを参照してください。この関数の返り値を調べるには ===演算子 を 使用してください。

以下の例は PDO::exec() の戻り値の使用法を間違っています。結果として一行も更新されなかった場合に die() がコールされてしまうからです。

<?php
$db
->exec() or die(print_r($db->errorInfo(), true)); // 間違っている
?>

例1 DELETE 文の発行

WHERE 句を伴う DELETE 文によって削除された行数をカウントします。

<?php
$dbh 
= new PDO('odbc:sample''db2inst1''ibmdb2');

/* FRUIT テーブルから全ての行を削除する */
$count $dbh->exec("DELETE FROM fruit");

/* 削除された行数を返す */
print("Deleted $count rows.\n");
?>

上の例の出力は以下となります。

Deleted 1 rows.

参考

  • PDO::prepare() - 文を実行する準備を行い、文オブジェクトを返す
  • PDO::query() - プレースホルダを指定せずに、SQL ステートメントを準備して実行する
  • PDOStatement::execute() - プリペアドステートメントを実行する

関連キーワード:  PDO, 実行, ステートメント, た行, 作用, exec, 発行, 準備, 関数, PDOStatement