MySQL Shell は、MySQL Server の高度なクライアントおよびコードエディタです。 mysql と同様に、提供される SQL 機能に加えて、MySQL Shell には JavaScript および Python 用のスクリプト機能が用意されており、MySQL を操作するための API が含まれています。MySQL Shell は、個別にインストールできるコンポーネントです。
次の説明では、MySQL Shell の機能について簡単に説明します。 詳細は、https://dev.mysql.com/doc/mysql-shell/en/ で入手可能な MySQL Shell のマニュアルを参照してください。
MySQL Shell には、MySQL と対話するコードの開発に使用できる、JavaScript および Python に実装された次の API が含まれています。
X DevAPI を使用すると、MySQL Shell が X プロトコル を使用して MySQL サーバーに接続している場合に、開発者はリレーショナルデータとドキュメントデータの両方を操作できます。 これにより、MySQL をドキュメントストア (「「NoSQL の使用」」とも呼ばれる) として使用できます。 詳細は、第20章「ドキュメントストアとしての MySQL の使用」を参照してください。 MySQL Shell に実装されている X DevAPI の概念および使用方法に関するドキュメントは、X DevAPI User Guide を参照してください。
AdminAPI を使用すると、データベース管理者は、高度な MySQL の専門知識を必要とせずに、InnoDB ベースの MySQL データベースを使用して高可用性およびスケーラビリティのための統合ソリューションを提供する InnoDB クラスタ と連携できます。 AdminAPI には、InnoDB クラスタ と同様の方法で非同期 GTID ベースレプリケーションを実行する MySQL インスタンスのセットを管理できるようにする InnoDB ReplicaSet のサポートも含まれています。 また、AdminAPI を使用すると、InnoDB クラスタ と InnoDB ReplicaSet の両方との統合など、MySQL Router の管理が容易になります。 MySQL AdminAPI の使用を参照してください。
MySQL Shell は、Community Edition と Commercial Edition の 2 つのエディションで使用できます。 Community Edition は無料で使用できます。 Commercial Edition は、追加のエンタープライズ機能を低コストで提供します。