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MySQL 8.0 には、パフォーマンススキーマによって収集されたデータを DBA および開発者が解釈するのに役立つ一連のオブジェクトである sys
スキーマが含まれています。sys
スキーマオブジェクトは、一般的なチューニングおよび診断ユースケースに使用できます。 このスキーマのオブジェクトは次のとおりです:
パフォーマンススキーマデータをわかりやすい形式に要約するビュー。
パフォーマンススキーマの構成や診断レポートの生成などの操作を実行するストアドプロシージャー。
パフォーマンススキーマ構成をクエリーして、フォーマットサービスを提供するストアドファンクション。
新規インストールでは、--initialize
または --initialize-insecure
オプションを指定して mysqld を使用する場合、sys
スキーマはデータディレクトリの初期化時にデフォルトでインストールされます。 これが不要な場合は、初期化後に sys
スキーマを手動で削除できます。
MySQL のアップグレード手順では、sys
スキーマは存在するが version
ビューがない場合、このビューが存在しないことはユーザーが作成した sys
スキーマを示していることを前提として、エラーが生成されます。 この場合にアップグレードするには、まず既存の sys
スキーマを削除するか、名前を変更します。
sys
スキーマオブジェクトには、'mysql.sys'@'localhost'
の DEFINER
があります。 専用の mysql.sys
アカウントを使用すると、DBA が root
アカウントの名前を変更または削除した場合に発生する問題を回避できます。