MySQL 8.0 リファレンスマニュアル


3.3.1 データベースの作成と選択

管理者がユーザーのアクセス権を設定する際にユーザー用のデータベースを作成した場合、ユーザーはそのデータベースを使用し始めることができます。 そうでない場合は、ユーザー自身で作成する必要があります。

mysql> CREATE DATABASE menagerie;

Unix では、データベース名は大/小文字が区別されるため (SQL キーワードとは異なり)、データベースは常に MenagerieMENAGERIE または他のバリアントとしてではなく、menagerie として参照する必要があります。 これはテーブル名にも当てはまります。 (Windows の場合、この制限は適用されませんが、データベースとテーブルの表記は 1 つのクエリー内では統一する必要があります。 ただし、さまざまな理由から、データベースの作成時に使用した表記を常に使用することをお勧めします。)

注記

データベースを作成しようとしたときに「ERROR 1044 (42000): データベース'menagerie'へのユーザー'micah'@'localhost'のアクセスが拒否されました」などのエラーが発生した場合は、そのために必要な権限がユーザーアカウントにないことを意味します。 これについては管理者に問い合わせるか、セクション6.2「アクセス制御とアカウント管理」を参照してください。

データベースを作成しても、そのデータベースは選択されません。使用するには明示的に選択する必要があります。 menagerie を現行のデータベースにするには、次のステートメントを使用します:

mysql> USE menagerie
Database changed

データベースの作成は 1 回だけ必要ですが、使用するには mysql セッションを開始するたびにデータベースを選択する必要があります。 そのためには、例のように USE ステートメントを発行します。 または、mysql を起動するときにコマンド行でデータベースを選択できます。 必要な接続パラメータをすべて指定したあとに、データベースの名前を指定します。 例:

shell> mysql -h host -u user -p menagerie
Enter password: ********
重要

このコマンド内の menagerie はパスワードではありません-p オプションの後にコマンドラインでパスワードを指定する場合は、スペースを介さずに指定する必要があります (たとえば、-p password としてではなく -ppassword として指定します)。 ただし、コマンド行にパスワードを入力することは、同じマシンにログインしているほかのユーザーに覗き見られるおそれがあるため、お勧めできません。

注記

SELECT DATABASE() を使用すると、現在どのデータベースが選択されているかをいつでも調べることができます。


関連キーワード:  データベース, 作成, 選択, テーブル, ユーザー, リファレンス, menagerie, マニュアル, カラム, 特定