- 15.20.1 InnoDB memcached プラグインの利点
- 15.20.2 InnoDB memcached のアーキテクチャー
- 15.20.3 InnoDB memcached プラグインの設定
- 15.20.4 InnoDB memcached の複数の get および Range クエリーのサポート
- 15.20.5 InnoDB memcached プラグインのセキュリティーに関する考慮事項
- 15.20.6 InnoDB memcached プラグイン用のアプリケーションの記述
- 15.20.7 InnoDB memcached プラグインとレプリケーション
- 15.20.8 InnoDB memcached プラグインの内部
- 15.20.9 InnoDB memcached プラグインのトラブルシューティング
InnoDB
memcached プラグインは、MySQL 8.0.22 の時点では非推奨です。将来のバージョンの MySQL ではサポートされなくなる予定です。
InnoDB
memcached プラグイン (daemon_memcached
) には、InnoDB
テーブルのデータを自動的に格納および取得し、MySQL サーバーを高速「「キー/値ストア」」にする統合 memcached デーモンが用意されています。 SQL でクエリーを作成するかわりに、SQL 解析およびクエリー最適化計画の作成に関連するパフォーマンスオーバーヘッドを回避する単純な get
、set
および incr
操作を使用できます。 また、便宜上、複雑なクエリー、バルク操作および従来のデータベースソフトウェアのその他の長所のために、SQL を使用して同じ InnoDB
テーブルにアクセスすることもできます。
この 「NoSQL スタイルの」インタフェースは、memcached API を使用してデータベース操作を高速化し、InnoDB
がそのバッファープールメカニズムを使用してメモリーキャッシュを処理します。 add
、set
、incr
などの memcached 操作によって変更されたデータは、InnoDB
テーブルのディスクに格納されます。 memcached の簡便性と InnoDB
の信頼性および一貫性の組み合わせにより、セクション15.20.1「InnoDB memcached プラグインの利点」で説明されている両方の優れた点がユーザーに提供されます。 アーキテクチャの概要は、セクション15.20.2「InnoDB memcached のアーキテクチャー」 を参照してください。