MySQL 8.0 リファレンスマニュアル


MySQL 8.0 リファレンスマニュアル  /  ...  /  オラクルからの Debian パッケージを使用して MySQL を Linux にインストールする

2.5.5 オラクルからの Debian パッケージを使用して MySQL を Linux にインストールする

オラクルは、MySQL を Debian や Debian のと類似の Linux システムにインストールするための Debian パッケージを提供します。 このパッケージは 2 種類のチャネルから入手可能です。

  • 「MySQL APT リポジトリ」。 これは、MySQL 製品をインストールおよび更新するための簡単で便利な方法を提供するため、Debian に似たシステムに MySQL をインストールする場合に推奨される方法です。 詳細は、セクション2.5.2「MySQL APT リポジトリを使用して MySQL を Linux にインストールする」を参照してください。

  • MySQL Developer Zone のダウンロード領域。 詳細は、セクション2.1.3「MySQL の取得方法」を参照してください。 そこで入手可能な Debian パッケージと、インストールの手順についての情報を次に示します。

    • MySQL Developer Zone には、MySQL の様々なコンポーネントを現在の Debian および Ubuntu プラットフォームにインストールするための様々な Debian パッケージが用意されています。 推奨される方法は tarball バンドルを使用するものです。これには MySQL の基本的なセットアップに必要なパッケージが含まれます。 tarball バンドルは、mysql-server_MVER-DVER_CPU.deb-bundle.tar という形式の名前を持ちます。 MVER は MySQL のバージョン、DVER は Linux 配布のバージョンです。 次の表に示すように、CPU 値は、パッケージのビルド対象になっているプロセッサのタイプまたはファミリを示します。

      表 2.13 MySQL Debian および Ubuntu インストールパッケージの CPU 識別子

      CPU 対象のプロセッサタイプまたはファミリ
      i386 Pentium プロセッサ以上、32 ビット
      amd64 64 ビットの x86 プロセッサ

    • tarball のダウンロード後、次のコマンドでアンパックします。

      shell> tar -xvf mysql-server_MVER-DVER_CPU.deb-bundle.tar
    • システムに libaio ライブラリがまだ存在しない場合は、インストールが必要になることがあります:

      shell> sudo apt-get install libaio1
    • 次のコマンドを使用して、MySQL サーバーパッケージを事前構成します:

      shell> sudo dpkg-preconfigure mysql-community-server_*.deb

      MySQL インストールの root ユーザーのパスワードを入力するよう求められます。 インストールに関するその他の質問が表示される場合もあります。

      重要

      設定した root パスワードを必ず記憶してください。 後でパスワードを設定するユーザーは、ダイアログボックスの password フィールドを空白のままにして、単に OK を押すことができます。その場合、サーバーへのルートアクセスは、Unix ソケットファイルを使用した接続用に MySQL Socket Peer-Credential Authentication Plugin を使用して認証されます。 root パスワードは、後で mysql_secure_installation を使用して設定できます。

    • MySQL サーバーの基本インストールの場合は、データベース共通ファイルパッケージ、クライアントパッケージ、クライアントメタパッケージ、サーバーパッケージおよびサーバーメタパッケージを (この順序で) インストールします。これは、単一のコマンドを使用して実行できます:

      shell> sudo dpkg -i mysql-{common,community-client,client,community-server,server}_*.deb

      パッケージ名には、server-core および client-core を含むパッケージもあります。 これらにはバイナリのみが含まれ、標準パッケージによって自動的にインストールされます。 これらを単独でインストールしても、MySQL の設定は機能しません。

      dpkg によって満たされていない依存関係が警告された場合は、apt-get を使用して修正できます:

      sudo apt-get -f install

      ファイルがシステムにインストールされる場所は次のとおりです。

      • (my.cnf などの) すべての構成ファイルは/etc/mysql の下にあります

      • すべてのバイナリ、ライブラリ、ヘッダーなどは、/usr/bin および/usr/sbin の下にあります

      • データディレクトリは/var/lib/mysql の下にあります

注記

MySQL の Debian 配布はほかのベンダーからも提供されています。 それらは、オラクルによってビルドされたものとは (通信セットアップなどの) 機能や規則が異なる場合があり、それらのインストールにはこのマニュアルの説明が必ずしも適用されないことに注意してください。 代わりに、ベンダーの説明書を参照してください。


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