このセクションで説明する次のようなほとんどのタスクを実行する GUI ツールが存在します:

必要に応じて、データディレクトリを初期化し、MySQL 付与テーブルを作成します。 MySQL Installer によって実行される Windows インストール操作によって、データディレクトリが自動的に初期化されます。 ZIP アーカイブパッケージからのインストールの場合は、セクション2.10.1「データディレクトリの初期化」 の説明に従ってデータディレクトリを初期化します。

パスワードについては、MySQL Installer を使用して MySQL をインストールした場合、初期 root アカウントにすでにパスワードが割り当てられている可能性があります。 (セクション2.3.3「MySQL Installer for Windows」を参照してください。) そうでない場合には、セクション2.10.4「初期 MySQL アカウントの保護」 にあるパスワード割り当て手順を使用します。

パスワードを割り当てる前に、いくつかのクライアントプログラムを実行して、サーバーに接続できること、およびサーバーが正しく動作していることを確認することをお勧めします。 サーバーが実行されていることを確認します (セクション2.3.4.5「サーバーをはじめて起動する」 を参照)。 Windows の起動時に自動的に実行される MySQL サービスを設定することもできます (セクション2.3.4.8「Windows のサービスとして MySQL を起動する」 を参照)。

これらの手順では、現在の場所が MySQL インストールディレクトリであり、ここで使用する MySQL プログラムを含む bin サブディレクトリがあることを前提としています。 そうでない場合は、コマンドパス名を適宜調整します。

MySQL Installer (セクション2.3.3「MySQL Installer for Windows」 を参照) を使用して MySQL をインストールした場合、デフォルトのインストールディレクトリは C:\Program Files\MySQL\MySQL Server 8.0 です:

C:\> cd "C:\Program Files\MySQL\MySQL Server 8.0"

ZIP アーカイブからインストールするための一般的なインストール場所は、C:\mysql です:

C:\> cd C:\mysql

または、bin ディレクトリを PATH 環境変数設定に追加します。 これにより、コマンドインタプリタは MySQL プログラムを適切に検索できるため、パス名ではなく名前のみを入力してプログラムを実行できます。 セクション2.3.4.7「MySQL ツールの PATH をカスタマイズする」を参照してください。

サーバーを実行した状態で、次のコマンドを発行して、サーバーから情報を取得できることを確認します。 出力は次のようになります。

どのようなデータベースが存在するかを表示するには、mysqlshow を使用します。

C:\> bin\mysqlshow
+--------------------+
|     Databases      |
+--------------------+
| information_schema |
| mysql              |
| performance_schema |
| sys                |
+--------------------+

インストールされているデータベースのリストは異なる場合がありますが、常に mysql および information_schema 以上が含まれています。

前述のコマンド (および mysql などのその他の MySQL プログラムのコマンド) は、正しい MySQL アカウントが存在しないと機能しない場合があります。 たとえば、プログラムがエラーで終了する場合やすべてのデータベースを表示できない場合があります。 MySQL Installer を使用して MySQL をインストールすると、指定したパスワードで root ユーザーが自動的に作成されます。 この場合、-u root および -p オプションを使用してください。 (初期 MySQL アカウントをすでに保護している場合は、これらのオプションを使用する必要があります。) -p では、クライアントプログラムによって root パスワードの入力が求められます。 例:

C:\> bin\mysqlshow -u root -p
Enter password: (enter root password here)
+--------------------+
|     Databases      |
+--------------------+
| information_schema |
| mysql              |
| performance_schema |
| sys                |
+--------------------+

データベース名を指定すると、mysqlshow はそのデータベース内のテーブルのリストを表示します。

C:\> bin\mysqlshow mysql
Database: mysql
+---------------------------+
|          Tables           |
+---------------------------+
| columns_priv              |
| component                 |
| db                        |
| default_roles             |
| engine_cost               |
| func                      |
| general_log               |
| global_grants             |
| gtid_executed             |
| help_category             |
| help_keyword              |
| help_relation             |
| help_topic                |
| innodb_index_stats        |
| innodb_table_stats        |
| ndb_binlog_index          |
| password_history          |
| plugin                    |
| procs_priv                |
| proxies_priv              |
| role_edges                |
| server_cost               |
| servers                   |
| slave_master_info         |
| slave_relay_log_info      |
| slave_worker_info         |
| slow_log                  |
| tables_priv               |
| time_zone                 |
| time_zone_leap_second     |
| time_zone_name            |
| time_zone_transition      |
| time_zone_transition_type |
| user                      |
+---------------------------+

mysql プログラムを使用して、mysql データベース内のテーブルから情報を選択します。

C:\> bin\mysql -e "SELECT User, Host, plugin FROM mysql.user" mysql
+------+-----------+-----------------------+
| User | Host      | plugin                |
+------+-----------+-----------------------+
| root | localhost | caching_sha2_password |
+------+-----------+-----------------------+

mysql および mysqlshow の詳細は、セクション4.5.1「mysql — MySQL コマンドラインクライアント」 および セクション4.5.7「mysqlshow — データベース、テーブル、およびカラム情報の表示」 を参照してください。