MySQL 8.0 リファレンスマニュアル


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2.5.7 ネイティブソフトウェアリポジトリから MySQL を Linux にインストールする

多くの Linux 配布は、ネイティブソフトウェアリポジトリの中に 1 つのバージョンの MySQL Server、クライアントツール、および開発コンポーネントを含み、プラットフォームの標準パッケージ管理システムでインストールできます。 このセクションでは、これらのパッケージ管理システムを使用して MySQL をインストールするための基本的な手順を説明します。

重要

ネイティブパッケージは多くの場合、使用可能な最新のリリースから数バージョン遅れています。 通常、開発マイルストンリリース (DMR) はネイティブリポジトリで使用可能になっていないため、インストールできません。 次に進む前に、セクション2.5「Linux に MySQL をインストールする」に記述されているその他のインストールオプションを確認することが推奨されます。

配布固有の手順を次に示します。

  • Red Hat Linux、Fedora、CentOS

    注記

    多くの Linux ディストリビューションでは、プラットフォーム固有のソフトウェアリポジトリではなく、MySQL Yum リポジトリを使用して MySQL をインストールできます。 詳細は、セクション2.5.1「MySQL Yum リポジトリを使用して MySQL を Linux にインストールする」 を参照してください。

    Red Hat および同様の配布では、MySQL 配布はいくつかの個別のパッケージ (クライアントツール用の mysql、サーバーおよび関連ツール用の mysql-server、およびライブラリ用の mysql-libs) にわかれています。 Perl や Python など、異なる言語および環境からの接続性を提供する場合は、ライブラリは必須です。

    インストールするには、yum コマンドを使用してインストールするパッケージを指定します。 例:

    root-shell> yum install mysql mysql-server mysql-libs mysql-server
    Loaded plugins: presto, refresh-packagekit
    Setting up Install Process
    Resolving Dependencies
    --> Running transaction check
    ---> Package mysql.x86_64 0:5.1.48-2.fc13 set to be updated
    ---> Package mysql-libs.x86_64 0:5.1.48-2.fc13 set to be updated
    ---> Package mysql-server.x86_64 0:5.1.48-2.fc13 set to be updated
    --> Processing Dependency: perl-DBD-MySQL for package: mysql-server-5.1.48-2.fc13.x86_64
    --> Running transaction check
    ---> Package perl-DBD-MySQL.x86_64 0:4.017-1.fc13 set to be updated
    --> Finished Dependency Resolution
    
    Dependencies Resolved
    
    ================================================================================
     Package               Arch          Version               Repository      Size
    ================================================================================
    Installing:
     mysql                 x86_64        5.1.48-2.fc13         updates        889 k
     mysql-libs            x86_64        5.1.48-2.fc13         updates        1.2 M
     mysql-server          x86_64        5.1.48-2.fc13         updates        8.1 M
    Installing for dependencies:
     perl-DBD-MySQL        x86_64        4.017-1.fc13          updates        136 k
    
    Transaction Summary
    ================================================================================
    Install       4 Package(s)
    Upgrade       0 Package(s)
    
    Total download size: 10 M
    Installed size: 30 M
    Is this ok [y/N]: y
    Downloading Packages:
    Setting up and reading Presto delta metadata
    Processing delta metadata
    Package(s) data still to download: 10 M
    (1/4): mysql-5.1.48-2.fc13.x86_64.rpm                    | 889 kB     00:04
    (2/4): mysql-libs-5.1.48-2.fc13.x86_64.rpm               | 1.2 MB     00:06
    (3/4): mysql-server-5.1.48-2.fc13.x86_64.rpm             | 8.1 MB     00:40
    (4/4): perl-DBD-MySQL-4.017-1.fc13.x86_64.rpm            | 136 kB     00:00
    --------------------------------------------------------------------------------
    Total                                           201 kB/s |  10 MB     00:52
    Running rpm_check_debug
    Running Transaction Test
    Transaction Test Succeeded
    Running Transaction
      Installing     : mysql-libs-5.1.48-2.fc13.x86_64                          1/4
      Installing     : mysql-5.1.48-2.fc13.x86_64                               2/4
      Installing     : perl-DBD-MySQL-4.017-1.fc13.x86_64                       3/4
      Installing     : mysql-server-5.1.48-2.fc13.x86_64                        4/4
    
    Installed:
      mysql.x86_64 0:5.1.48-2.fc13            mysql-libs.x86_64 0:5.1.48-2.fc13
      mysql-server.x86_64 0:5.1.48-2.fc13
    
    Dependency Installed:
      perl-DBD-MySQL.x86_64 0:4.017-1.fc13
    
    Complete!

    MySQL および MySQL Server はすでにインストールされています。 サンプル構成ファイルは /etc/my.cnf にインストールされます。 MySQL サーバーを起動するには、systemctl を使用します:

    shell> systemctl start mysqld

    データベーステーブルがまだ存在しない場合は、自動的に作成されます。 ただし、サーバーで mysql_secure_installation を実行して root のパスワードを設定してください。

  • Debian、Ubuntu、Kubuntu

    注記

    サポートされている Debian および Ubuntu バージョンの場合、MySQL はプラットフォーム固有のソフトウェアリポジトリではなく「MySQL APT リポジトリ」を使用してインストールできます。 詳細は、セクション2.5.2「MySQL APT リポジトリを使用して MySQL を Linux にインストールする」 を参照してください。

    Debian および関連する配布では、ソフトウェアリポジトリに MySQL のパッケージが mysql-clientmysql-server の 2 つあります。それぞれクライアントコンポーネントとサーバーコンポーネントです。 希望するバージョンの MySQL を確実にインストールするため、mysql-client-5.1 のように明示的にバージョンを指定するとよいでしょう。

    依存関係を含めてダウンロードしてインストールするには、インストールするパッケージを指定して apt-get コマンドを使用します。

    注記

    入手可能な最新バージョンを確実にダウンロードするために、インストールの前に apt-get インデックスファイルを更新してください。

    注記

    apt-get コマンドは、一般的なツールおよびアプリケーション環境を提供するために、MySQL サーバーを含む多数のパッケージをインストールします。 これは、メインの MySQL パッケージに加えて多数のパッケージをインストールするということを意味します。

    インストール中に初期データベースが作成され、MySQL ルートパスワード (および確認) の入力を求められます。 構成ファイルが/etc/mysql/my.cnf に作成されます。 init スクリプトが/etc/init.d/mysql に作成されます。

    サーバーはすでに起動しているはずです。 次を使用してサーバーを自動的に起動および停止できます。

    root-shell> service mysql [start|stop]

    サービスは 2、3 および 4 の実行レベルに自動的に追加され、停止スクリプトは単一、停止および再起動レベルで実行されます。


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