MySQL 8.0 Server を Windows プラットフォームで実行するには、Microsoft Visual C++ 2015 再配布可能パッケージが必要です。 サーバーを設置する前に、パッケージがシステムにインストールされていることを確認するようにしてください。 このパッケージは、「Microsoft ダウンロードセンター」で入手できます。 また、MySQL デバッグバイナリには Visual Studio 2015 をインストールする必要があります。
MySQL は、Microsoft Windows 64-bit オペレーティングシステムでのみ使用できます。 サポートされる Windows プラットフォームの情報については、https://www.mysql.com/support/supportedplatforms/database.html を参照してください。
Microsoft Windows に MySQL をインストールするには、様々な方法があります。
MySQL Installer メソッド
最も簡単で推奨される方法は、MySQL Installer (Windows の場合) をダウンロードし、特定のバージョンの MySQL Server を次のようにインストールして構成することです:
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MySQL Installer を https://dev.mysql.com/downloads/installer/ からダウンロードして実行します。
注記標準の MySQL Installer とは異なり、小さいバージョンの
web-communityには MySQL アプリケーションはバンドルされませんが、インストールするように選択した MySQL 製品のみがダウンロードされます。 -
MySQL 製品の初期インストールに使用する設定タイプを決定します。 例:
開発者デフォルト: 選択したバージョンの MySQL Server および MySQL 開発に関連するその他の MySQL ツール ( MySQL Workbench など) を含む設定タイプを提供します。
サーバーのみ: 他の製品を含まない、選択したバージョンの MySQL Server の設定を提供します。
カスタム: MySQL Server およびその他の MySQL 製品の任意のバージョンを選択できます。
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サーバーインスタンス (および製品) をインストールし、最初にサーバーインスタンスに対して次のいずれかのレベルの可用性を選択して、サーバー構成を開始します:
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スタンドアロン MySQL Server / Classic MySQL レプリケーション (デフォルト)
高可用性なしで実行するようにサーバーインスタンスを構成します。
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InnoDB クラスタ
MySQL Group Replication に基づく次のような構成オプションを提供します:
ローカルホスト上のサンドボックス InnoDB クラスタ で複数のサーバーインスタンスを構成します (テストのみ)。
新しい InnoDB クラスタ を作成し、シードインスタンスを構成するか、既存の InnoDB クラスタ に新しいサーバーインスタンスを追加します。
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画面の指示に従って、構成プロセスを完了します。 個々のステップの詳細は、セクション2.3.3.3.1「MySQL Installer での MySQL Server の構成」 を参照してください。
MySQL がインストールされました。 MySQL をサービスとして構成した場合、システムを再起動するたびに Windows によって MySQL サーバーが自動的に起動されます。 また、このプロセスでは、MySQL Installer アプリケーションがローカルホストにインストールされます。このアプリケーションは、後で MySQL サーバーのアップグレードまたは再構成に使用できます。
MySQL Workbench をシステムにインストールした場合は、それを使用して新しい MySQL サーバー接続を確認することを検討してください。 デフォルトでは、プログラムは MySQL のインストール後に自動的に起動します。
インストールの追加情報
MySQL は、標準アプリケーションまたは Windows サービスとして実行できます。 サービスを使用することで、標準 Windows サービス管理ツールを介してサーバーの動作をモニターおよび制御できます。 詳細については、セクション2.3.4.8「Windows のサービスとして MySQL を起動する」を参照してください。
RESTART ステートメントに対応するために、MySQL サーバーはサービスまたはスタンドアロンとして実行されるとフォークし、モニタープロセスがサーバープロセスを監視できるようにします。 この場合、2 つの mysqld プロセスがあります。 RESTART 機能が必要ない場合は、--no-monitor オプションを使用してサーバーを起動できます。 セクション13.7.8.8「RESTART ステートメント」を参照してください。
一般的には、Windows に MySQL をインストールするには管理者権限のアカウントを使用する必要があります。 そうでない場合、PATH 環境変数の編集あるいは サービス管理マネージャーにアクセスするなどの操作の場合に、問題が発生することがあります。 インストール時に、管理者権限を持つユーザーを使用して MySQL を実行する必要はありません。
Windows プラットフォームで MySQL を使用する場合の制限のリストは、セクション2.3.7「Windows プラットフォームの制限事項」 を参照してください。
MySQL Server パッケージのほかに、アプリケーションまたは開発環境で MySQL を使用するために、追加のコンポーネントが必要またはあると便利な場合があります。 次のものが含まれますがこれに限りません。
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ODBC を使用して MySQL Server に接続するには、Connector/ODBC ドライバが必要です。 インストールおよび構成の説明を含む詳細情報は、MySQL Connector/ODBC Developer Guide を参照してください。
注記MySQL Installer によってコネクタ/ODBC がインストールおよび構成されます。
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.NET アプリケーションで MySQL サーバーを使用するには、Connector/NET ドライバが必要です。 インストールおよび構成の説明を含む詳細情報は、MySQL Connector/NET Developer Guide を参照してください。
注記MySQL Installer により、MySQL Connector/NET がインストールおよび構成されます。
MySQL の Windows 版配布は、https://dev.mysql.com/downloads/ からダウンロードできます。 セクション2.1.3「MySQL の取得方法」を参照してください。
MySQL for Windows は、ここで詳しく説明するいくつかの配布形式で使用できます。 一般的には、MySQL Installer を使用するとよいでしょう。 これには、古い MSI よりも多くの機能と MySQL 製品が含まれており、圧縮ファイルよりも簡単に使用できるため、MySQL を起動して実行するための追加ツールは必要ありません。MySQL Installer は、MySQL Server および追加の MySQL 製品を自動的にインストールし、オプションファイルを作成してサーバーを起動し、デフォルトのユーザーアカウントを作成できるようにします。 パッケージ選択の詳細は、セクション2.3.2「インストールパッケージの選択」 を参照してください。
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MySQL Installer ディストリビューションには、MySQL Server および MySQL Workbench や MySQL for Visual Studio などの追加の MySQL 製品が含まれます。MySQL Installer を使用して、将来これらの製品をアップグレードすることもできます (https://dev.mysql.com/doc/mysql-compat-matrix/en/ を参照)。
MySQL Installer を使用して MySQL をインストールする方法の説明は、セクション2.3.3「MySQL Installer for Windows」 を参照してください。
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標準バイナリ配布 (圧縮ファイルとしてパッケージ化) には、選択した場所に解凍する必要があるすべてのファイルが含まれます。 このパッケージには、完全な Windows MSI Installer パッケージ内のすべてのファイルが含まれますが、インストールプログラムは含まれません。
圧縮ファイルを使用して MySQL をインストールする手順については、セクション2.3.4「
noinstallZIP アーカイブを使用した Microsoft Windows への MySQL のインストール」 を参照してください。 -
ソース配布形式には、Visual Studio コンパイラシステムを使用して実行可能ファイルをビルドするためのすべてのコードとサポートファイルが含まれます。
Windows 上で MySQL をソースからビルドする方法の詳細は、セクション2.9「ソースから MySQL をインストールする」 を参照してください。
Windows での MySQL の考慮事項
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大規模テーブルのサポート
4G バイト以上のテーブルが必要な場合、NTFS 以降のファイルシステムに MySQL をインストールします。 テーブルの作成時には、必ず
MAX_ROWSとAVG_ROW_LENGTHを使用します。 セクション13.1.20「CREATE TABLE ステートメント」を参照してください。 -
MySQL およびウィルスチェックソフトウェア
MySQL のデータおよび一時テーブル含むディレクトリに、Norton/Symantec Anti-Virus などのウィルススキャンソフトウェアがあると、MySQL のパフォーマンス、およびウィルススキャンソフトウェアがファイルの内容をスパムを含むものと誤認するという問題が生じる可能性があります。 これは、ウィルススキャンソフトウェアのフィンガープリント解析メカニズムと、MySQL がさまざまなファイルを高速で更新する方法が潜在的なセキュリティーリスクと認識される可能性があるということが原因です。
MySQL Server のインストール後、MySQL のテーブルデータを格納するために使用するメインディレクトリ (
datadir) 上でのウィルススキャンを無効にすることが推奨されます。 通常、ウィルススキャンソフトウェアには特定のディレクトリを無視するシステムが組み込まれており、有効にできます。また、MySQL はデフォルトで、標準の Windows 一時ディレクトリに一時ファイルを作成します。 一時ファイルがスキャンされることも避けるために、MySQL の一時ファイル用に独立した一時ディレクトリを構成し、このディレクトリをウィルススキャンの除外リストに追加します。 これを行うには、
tmpdirパラメータの構成オプションをmy.ini構成ファイルに追加します。 詳細については、セクション2.3.4.2「オプションファイルの作成」 を参照してください。