mysqld (MySQL Server とも呼ばれる) は、MySQL インストールでほとんどの作業を実行する単一のマルチスレッドプログラムです。 追加プロセスは生成されません。 MySQL サーバーは、データベースおよびテーブルを含む MySQL データディレクトリへのアクセスを管理します。 データディレクトリは、ログファイルおよびステータスファイルなど、その他の情報のデフォルトの場所でもあります。
一部のインストールパッケージには、mysqld-debug という名前のサーバーのデバッグバージョンが含まれています。 デバッグサポート、メモリー割当てチェックおよびトレースファイルサポートのために、mysqld のかわりにこのバージョンを起動します (セクション5.9.1.2「トレースファイルの作成」 を参照)。
MySQL サーバーが起動するとき、クライアントプログラムからのネットワーク接続を待機し、それらのクライアントに代わってデータベースへのアクセスを管理します。
mysqld プログラムには、起動時に指定できる多くのオプションがあります。 すべてのオプションをリストするには、次のコマンドを実行します。
shell> mysqld --verbose --help
MySQL サーバーには、稼働時の動作に影響する一連のシステム変数もあります。 システム変数はサーバーの起動時に設定でき、多くは実行時に変更して動的なサーバー再構成に影響を与えることができます。 MySQL サーバーには、動作に関する情報を提供する一連のステータス変数もあります。 これらのステータス変数をモニターして、実行時のパフォーマンス特性にアクセスできます。
MySQL サーバーのコマンドオプション、システム変数、およびステータス変数の詳細な説明は、セクション5.1「MySQL Server」を参照してください。 MySQL のインストールおよび初期構成のセットアップについては、第2章「MySQL のインストールとアップグレード」を参照してください。