環境変数は、コマンドプロセッサの現在の起動に影響するようにコマンドプロンプトで設定したり、将来の起動に影響するように永続的に設定したりできます。 変数を永続的に設定するには、起動ファイルで設定するか、またはこのためにシステムが提供するインタフェースを使用して設定できます。 具体的な詳細は、コマンドインタプリタのドキュメントを参照してください。セクション4.9「環境変数」には、MySQL プログラムの動作に影響するすべての環境変数のリストがあります。
環境変数の値を指定するには、コマンドプロセッサに適した構文を使用します。 たとえば Windows では、USER
変数を設定して MySQL アカウント名を指定できます。 そうするには、次の構文を使用します。
SET USER=your_name
Unix での構文はシェルに依存します。 MYSQL_TCP_PORT
変数を使用して TCP/IP ポート番号を指定するとします。 (sh、ksh、bash、zsh、などの) 典型的な構文は次のとおりです。
MYSQL_TCP_PORT=3306
export MYSQL_TCP_PORT
最初のコマンドが変数を設定し、その値が MySQL およびほかのプロセスにアクセス可能になるように、export
コマンドがシェル環境に変数をエクスポートします。
csh および tcsh については、シェル変数を環境で使用可能にするために setenv を使用してください。
setenv MYSQL_TCP_PORT 3306
環境変数を設定するコマンドは、コマンドプロンプトで実行してただちに有効にできますが、その設定はログアウトするまでしか持続しません。 ログインするたびに設定を有効にするには、システムが提供するインタフェースを使用するか、コマンドインタプリタが、起動時に毎回読み取る起動ファイルに適切なコマンドを配置します。
Windows では、システム コントロール パネル (詳細設定の下) で環境変数を設定できます。
Unix では、通常のシェル起動ファイルは bash では .bashrc
または .bash_profile
、または tcsh では .tcshrc
です。
MySQL プログラムが /usr/local/mysql/bin
にインストールされ、これらのプログラムを呼び出しやすくしたいとします。 そのためには、PATH
環境変数の値をそのディレクトリを含むように設定します。 たとえば、シェルが bash の場合、.bashrc
ファイルに次の行を追加します。
PATH=${PATH}:/usr/local/mysql/bin
bash はログインシェルと非ログインシェルで異なる起動ファイルを使用するため、ログインシェルに対しては設定を .bashrc
、非ログインシェルに対しては .bash_profile
に追加して、いずれの場合にも確実に PATH
が設定されるようにするとよいでしょう。
シェルが tcsh の場合、.tcshrc
ファイルに次の行を追加します。
setenv PATH ${PATH}:/usr/local/mysql/bin
ホームディレクトリに適切な起動ファイルが存在しない場合、テキストエディタで作成します。
PATH
設定を変更したら、設定が反映されるように、Windows の場合は新しいコンソールウィンドウを開き、Unix の場合はログインしなおします。