MySQL 8.0 リファレンスマニュアル


MySQL 8.0 リファレンスマニュアル  /  ...  /  Solaris PKG を使用して Solaris に MySQL をインストールする

2.7.1 Solaris PKG を使用して Solaris に MySQL をインストールする

バイナリ tarball 配布ではなく、ネイティブ「Solaris PKG」形式のバイナリパッケージを使用して、Solaris に MySQL をインストールできます。

重要

インストールパッケージは Oracle Developer Studio 12.6 ランタイムライブラリに依存しており、MySQL インストールパッケージを実行する前にインストールする必要があります。 Oracle Developer Studio 「ここ」のダウンロードオプションを参照してください。 インストールパッケージでは、完全な Oracle Developer Studio ではなくランタイムライブラリのみをインストールできます。「Oracle Solaris 11 へのランタイムライブラリのみのインストール」の手順を参照してください。

このパッケージを使用するには、対応する mysql-VERSION-solaris11-PLATFORM.pkg.gz ファイルをダウンロードして解凍します。 例:

shell> gunzip mysql-8.0.29-solaris11-x86_64.pkg.gz

新しいパッケージをインストールするには、pkgadd を使用して画面の指示に従います。 この操作を実行するにはルート権限が必要です。

shell> pkgadd -d mysql-8.0.29-solaris11-x86_64.pkg

The following packages are available:
  1  mysql     MySQL Community Server (GPL)
               (i86pc) 8.0.29

Select package(s) you wish to process (or 'all' to process
all packages). (default: all) [?,??,q]:

PKG インストーラは、必要なすべてのファイルおよびツールをインストールし、そのあとデータベースが存在しない場合はデータベースを初期化します。 インストールを完了するには、インストールの最後の指示に示されるように、MySQL のルートパスワードを設定してください。 あるいは、インストールに同梱されている mysql_secure_installation スクリプトを実行することもできます。

デフォルトでは、PKG パッケージは MySQL をルートパス /opt/mysql にインストールします。 インストールのルートパスを変更できるのは pkgadd を使用している場合のみで、これを使用すると MySQL を異なる Solaris ゾーンにインストールできます。 特定のディレクトリにインストールする必要がある場合は、バイナリの tar ファイルの配布を使用してください。

pkg インストーラは、適切な MySQL スタートアップスクリプトを /etc/init.d/mysql にコピーします。 MySQL を自動的にスタートアップおよびシャットダウンできるようにするためには、このファイルと init スクリプトディレクトリとの間にリンクを作成してください。 たとえば、MySQL の安全なスタートアップおよびシャットダウンを確実にするには、次のコマンドを使用して適切なリンクを追加します。

shell> ln /etc/init.d/mysql /etc/rc3.d/S91mysql
shell> ln /etc/init.d/mysql /etc/rc0.d/K02mysql

MySQL を削除する場合、インストールされるパッケージ名は mysql です。 これを pkgrm コマンドと合わせて使用してインストールを削除できます。

Solaris パッケージファイル形式を使用している場合にアップグレードするには、更新パッケージをインストールする前に既存のインストールを削除する必要があります。 パッケージを削除しても既存のデータベース情報は削除されません。サーバー、バイナリ、およびサポートファイルのみが削除されます。 したがって、通常のアップグレード手順は次のようになります。

shell> mysqladmin shutdown
shell> pkgrm mysql
shell> pkgadd -d mysql-8.0.29-solaris11-x86_64.pkg
shell> mysqld_safe &
shell> mysql_upgrade   # prior to MySQL 8.0.16 only

アップグレードを実行する前に、セクション2.11「MySQL のアップグレード」の注記を確認してください。


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