- 5.6.7.1 クローンプラグインのインストール
- 5.6.7.2 ローカルでのデータのクローニング
- 5.6.7.3 リモートデータのクローニング
- 5.6.7.4 暗号化データのクローニング
- 5.6.7.5 圧縮データのクローニング
- 5.6.7.6 レプリケーション用のクローニング
- 5.6.7.7 クローニング操作中に作成されるディレクトリおよびファイル
- 5.6.7.8 リモートクローニング操作の失敗処理
- 5.6.7.9 クローニング操作の監視
- 5.6.7.10 クローニング操作の停止
- 5.6.7.11 クローンシステム変数リファレンス
- 5.6.7.12 クローンシステム変数
- 5.6.7.13 クローンプラグインの制限事項
クローンプラグインを使用すると、ローカルまたはリモートの MySQL サーバーインスタンスからデータをクローニングできます。 クローンデータは、スキーマ、テーブル、テーブルスペースおよびデータディクショナリメタデータを含む、InnoDB
に格納されているデータの物理スナップショットです。 クローンデータは完全に機能するデータディレクトリで構成され、MySQL サーバープロビジョニングにクローンプラグインを使用できます。
ローカルクローニング操作では、クローニング操作が開始された MySQL サーバーインスタンスから、MySQL サーバーインスタンスが実行されているのと同じサーバーまたはノード上のディレクトリにデータをクローニングします。
リモートクローニング操作には、クローニング操作が開始されるローカル MySQL サーバーインスタンス (「「受信者」」) と、ソースデータが配置されるリモート MySQL サーバーインスタンス (「「ドナー」」) が含まれます。 受信者でリモートクローニング操作が開始されると、クローニングされたデータがドナーから受信者にネットワーク経由で転送されます。 デフォルトでは、リモートクローニング操作によって受信者データディレクトリ内のデータが削除され、クローニングされたデータに置き換えられます。 必要に応じて、既存のデータを削除しないように、受信者の別のディレクトリにデータをクローニングできます。
リモートクローニング操作と比較して、ローカルクローニング操作によってクローニングされるデータに違いはありません。 両方の操作で同じデータがクローニングされます。
クローンプラグインはレプリケーションをサポートします。 クローニング操作では、クローニングデータに加えて、ドナーからレプリケーション座標が抽出および転送され、受信者に適用されるため、グループレプリケーションメンバーおよびレプリカのプロビジョニングにクローンプラグインを使用できます。 プロビジョニングにクローンプラグインを使用すると、多数のトランザクションをレプリケートするよりもはるかに高速かつ効率的になります (セクション5.6.7.6「レプリケーション用のクローニング」 を参照)。 グループレプリケーションメンバーは、シードメンバーからグループデータを取得する最も効率的な方法をメンバーが自動的に選択できるように、代替のリカバリ方法としてクローンプラグインを使用するように構成することもできます。 詳細は、セクション18.4.3.2「分散リカバリのためのクローニング」を参照してください。
クローンプラグインは、暗号化およびページ圧縮されたデータのクローニングをサポートします。 セクション5.6.7.4「暗号化データのクローニング」およびセクション5.6.7.5「圧縮データのクローニング」を参照してください。
クローンプラグインは、使用する前にインストールする必要があります。 インストールの手順については、セクション5.6.7.1「クローンプラグインのインストール」を参照してください。 クローニングの手順は、セクション5.6.7.2「ローカルでのデータのクローニング」 および セクション5.6.7.3「リモートデータのクローニング」 を参照してください。
クローニング操作を監視するために、「パフォーマンススキーマ」テーブルおよびインストゥルメンテーションが用意されています。 セクション5.6.7.9「クローニング操作の監視」を参照してください。