MySQL 8.0 リファレンスマニュアル


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28.1 sys スキーマを使用するための前提条件

sys スキーマを使用する前に、このセクションで説明する前提条件を満たしている必要があります。

sys スキーマはパフォーマンススキーマにアクセスする代替手段を提供するため、sys スキーマが機能するにはパフォーマンススキーマを有効にする必要があります。 セクション27.3「パフォーマンススキーマ起動構成」を参照してください。

sys スキーマへの完全なアクセス権を持つユーザーには、次の権限が必要です:

  • すべての sys テーブルおよびビューに対する SELECT

  • すべての sys ストアドプロシージャおよびファンクションに対する EXECUTE

  • sys_config テーブルの INSERT および UPDATE(変更が行われる場合)

  • 特定の sys スキーマストアドプロシージャおよびファンクションに対する追加の権限。説明に記載されています (ps_setup_save() プロシージャなど)

sys スキーマオブジェクトの基礎となるオブジェクトに対する権限も必要です:

  • sys スキーマオブジェクトによってアクセスされる「パフォーマンススキーマ」テーブルに対する SELECT、および sys スキーマオブジェクトを使用して更新されるテーブルに対する UPDATE

  • INFORMATION_SCHEMA INNODB_BUFFER_PAGE テーブル用の PROCESS

sys スキーマ機能を最大限に活用するには、特定のパフォーマンススキーマインストゥルメントおよびコンシューマを有効にし、(インストゥルメント用に) 時間を設定する必要があります:

  • すべての wait インストゥルメント

  • すべての stage インストゥルメント

  • すべての statement インストゥルメント

  • すべてのイベントの xxx_current および xxx_history_long コンシューマ

sys スキーマ自体を使用して、追加のインストゥルメントおよびコンシューマをすべて有効にできます:

CALL sys.ps_setup_enable_instrument('wait');
CALL sys.ps_setup_enable_instrument('stage');
CALL sys.ps_setup_enable_instrument('statement');
CALL sys.ps_setup_enable_consumer('current');
CALL sys.ps_setup_enable_consumer('history_long');
注記

sys スキーマの多くの用途では、データ収集にはデフォルトのパフォーマンススキーマで十分です。 前述のすべてのインストゥルメントおよびコンシューマを有効にするとパフォーマンスに影響するため、必要な追加の構成のみを有効にすることをお薦めします。 また、追加の構成を有効にすると、次のようにデフォルトの構成を簡単に復元できることに注意してください:

CALL sys.ps_setup_reset_to_default(TRUE);

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