このテーブルには、レプリカまたはグループレプリケーショングループメンバーの適用者スレッドによって処理されるトランザクションの詳細が示されます。 シングルスレッドのレプリカの場合、レプリカの単一アプライヤスレッドのデータが表示されます。 マルチスレッドのレプリカの場合、データはアプライヤスレッドごとに個別に表示されます。 マルチスレッドレプリカ上のアプライヤスレッドは、ワーカーと呼ばれることもあります。 レプリカまたはグループレプリケーショングループメンバー上のアプライヤスレッドの数は、シングルスレッドレプリカの場合はゼロに設定される slave_parallel_workers システム変数によって設定されます。 マルチスレッドレプリカには、アプライヤスレッドを管理するためのコーディネータスレッドもあり、このスレッドのステータスは replication_applier_status_by_coordinator テーブルに表示されます。
エラーに関連するカラムに表示されるすべてのエラーコードおよびメッセージは、Server Error Message Reference にリストされているエラー値に対応します。
パフォーマンススキーマが無効になっている場合、ローカルのタイミング情報は収集されないため、適用されるトランザクションの開始タイムスタンプと終了タイムスタンプを示すフィールドはゼロになります。 このテーブルの開始タイムスタンプは、ワーカーが最初のイベントの適用を開始した時間を示し、終了タイムスタンプは、トランザクションの最後のイベントが適用された時間を示します。
START REPLICA | SLAVE ステートメントによってレプリカが再起動されると、APPLYING_TRANSACTION で始まるカラムがリセットされます。 MySQL 8.0.13 より前は、これらのカラムはシングルスレッドモードで動作していたレプリカではリセットされず、マルチスレッドレプリカでのみリセットされていました。
replication_applier_status_by_worker テーブルには、次のカラムがあります:
-
CHANNEL_NAMEこの行が表示しているレプリケーションチャネル。 常にデフォルトのレプリケーションチャネルがあり、さらにレプリケーションチャネルを追加できます。 詳しくはセクション17.2.2「レプリケーションチャネル」をご覧ください。
-
WORKER_IDワーカー識別子 (
mysql.slave_worker_infoテーブルのidカラムと同じ値)。STOP REPLICA | SLAVEの後、THREAD_IDカラムはNULLになりますが、WORKER_ID値は保持されます。 -
THREAD_IDワーカースレッド ID。
-
SERVICE_STATEON(スレッドが存在し、アクティブまたはアイドル状態) またはOFF(スレッドは存在しません)。 -
LAST_ERROR_NUMBER,LAST_ERROR_MESSAGEワーカースレッドの停止の原因となった最新のエラーのエラー番号およびエラーメッセージ。 0 のエラー番号および空の文字列のメッセージは、「エラーなし」を示します
LAST_ERROR_MESSAGE値が空でない場合、エラー値はレプリカエラーログにも表示されます。RESET MASTERまたはRESET REPLICA | SLAVEを発行すると、これらのカラムに表示される値がリセットされます。 -
LAST_ERROR_TIMESTAMP最新のワーカーエラーがいつ発生したかを示す
'形式のタイムスタンプ。YYYY-MM-DD hh:mm:ss[.fraction]' -
LAST_APPLIED_TRANSACTIONこのワーカーによって適用された最後のトランザクションのグローバルトランザクション ID (GTID)。
-
LAST_APPLIED_TRANSACTION_ORIGINAL_COMMIT_TIMESTAMPこのワーカーによって適用された最後のトランザクションが元のソースでコミットされた時間を示す
'形式のタイムスタンプ。YYYY-MM-DD hh:mm:ss[.fraction]' -
LAST_APPLIED_TRANSACTION_IMMEDIATE_COMMIT_TIMESTAMPこのワーカーによって適用された最後のトランザクションが即時ソースでコミットされた時間を示す
'形式のタイムスタンプ。YYYY-MM-DD hh:mm:ss[.fraction]' -
LAST_APPLIED_TRANSACTION_START_APPLY_TIMESTAMPこのワーカーが最後に適用されたトランザクションの適用をいつ開始したかを示す
'形式のタイムスタンプ。YYYY-MM-DD hh:mm:ss[.fraction]' -
LAST_APPLIED_TRANSACTION_END_APPLY_TIMESTAMPこのワーカーが最後に適用されたトランザクションの適用を終了した時間を示す
'形式のタイムスタンプ。YYYY-MM-DD hh:mm:ss[.fraction]' -
APPLYING_TRANSACTIONこのワーカーが現在適用しているトランザクションのグローバルトランザクション ID (GTID)。
-
APPLYING_TRANSACTION_ORIGINAL_COMMIT_TIMESTAMPこのワーカーが現在適用しているトランザクションが元のソースでコミットされた時間を示す
'形式のタイムスタンプ。YYYY-MM-DD hh:mm:ss[.fraction]' -
APPLYING_TRANSACTION_IMMEDIATE_COMMIT_TIMESTAMPこのワーカーが現在適用しているトランザクションが即時ソースでコミットされた時間を示す
'形式のタイムスタンプ。YYYY-MM-DD hh:mm:ss[.fraction]' -
APPLYING_TRANSACTION_START_APPLY_TIMESTAMPこのワーカーが現在適用されているトランザクションを最初に適用しようとした時間を示す
'形式のタイムスタンプ。 MySQL 8.0.13 より前は、このタイムスタンプは一時エラーのためにトランザクションが再試行されたときにリフレッシュされたため、トランザクションを適用しようとした最新のタイムスタンプが表示されていました。YYYY-MM-DD hh:mm:ss[.fraction]' -
LAST_APPLIED_TRANSACTION_RETRIES_COUNT最初の試行後に最後に適用されたトランザクションがワーカーによって再試行された回数。 最初の試行でトランザクションが適用された場合、この数値はゼロです。
-
LAST_APPLIED_TRANSACTION_LAST_TRANSIENT_ERROR_NUMBERトランザクションが再試行される原因となった最後の一時エラーのエラー番号。
-
LAST_APPLIED_TRANSACTION_LAST_TRANSIENT_ERROR_MESSAGEトランザクションが再試行される原因となった最後の一時エラーのメッセージテキスト。
-
LAST_APPLIED_TRANSACTION_LAST_TRANSIENT_ERROR_TIMESTAMPトランザクションが再試行される原因となった最後の一時エラーの
'形式のタイムスタンプ。YYYY-MM-DD hh:mm:ss[.fraction]' -
APPLYING_TRANSACTION_RETRIES_COUNT現在適用されているトランザクションがこの時点までに再試行された回数。 最初の試行でトランザクションが適用された場合、この数値はゼロです。
-
APPLYING_TRANSACTION_LAST_TRANSIENT_ERROR_NUMBER現在のトランザクションが再試行される原因となった最後の一時エラーのエラー番号。
-
APPLYING_TRANSACTION_LAST_TRANSIENT_ERROR_MESSAGE現在のトランザクションが再試行される原因となった最後の一時エラーのメッセージテキスト。
-
APPLYING_TRANSACTION_LAST_TRANSIENT_ERROR_TIMESTAMP現在のトランザクションが再試行される原因となった最後の一時エラーの
'形式のタイムスタンプ。YYYY-MM-DD hh:mm:ss[.fraction]'
replication_applier_status_by_worker テーブルには次のインデックスがあります:
主キー (
CHANNEL_NAME、WORKER_ID)(
THREAD_ID) のインデックス
次のテーブルに、replication_applier_status_by_worker カラムと SHOW REPLICA | SLAVE STATUS カラムの対応を示します。
replication_applier_status_by_worker カラム |
SHOW REPLICA | SLAVE STATUS カラム |
|---|---|
WORKER_ID |
なし |
THREAD_ID |
なし |
SERVICE_STATE |
なし |
LAST_ERROR_NUMBER |
Last_SQL_Errno |
LAST_ERROR_MESSAGE |
Last_SQL_Error |
LAST_ERROR_TIMESTAMP |
Last_SQL_Error_Timestamp |