パフォーマンススキーマは、セクション27.12.15「パフォーマンススキーマのステータス変数のテーブル」 で説明されているテーブルでステータス変数情報を使用できるようにします。 また、ここで説明するように、集計されたステータス変数情報をサマリーテーブルで使用できるようにします。 各ステータス変数サマリーテーブルには、テーブルでのステータス値の集計方法を示す 1 つ以上のグループ化カラムがあります:
status_by_account
には、アカウント別にステータス変数を要約するためのUSER
、HOST
およびVARIABLE_NAME
のカラムがあります。status_by_host
には、クライアントの接続元のホスト別にステータス変数を要約するためのHOST
およびVARIABLE_NAME
のカラムがあります。status_by_user
には、クライアントユーザー名別にステータス変数を要約するためのUSER
およびVARIABLE_NAME
のカラムがあります。
各ステータス変数サマリーテーブルには、集計値を含む次のサマリーカラムがあります:
-
VARIABLE_VALUE
アクティブセッションおよび終了したセッションの集計ステータス変数値。
ステータス変数サマリーテーブルには、次のインデックスがあります:
-
status_by_account
:主キー (
USER
,HOST
,VARIABLE_NAME
)
-
status_by_host
:主キー (
HOST
、VARIABLE_NAME
)
-
status_by_user
:主キー (
USER
、VARIABLE_NAME
)
これらのテーブルの 「account」 の意味は、mysql
システムデータベースの MySQL 付与テーブルでの意味と似ていますが、用語はユーザーとホストの値の組合せを意味します。 権限付与テーブルの場合、アカウントのホスト部分はパターンにできますが、「パフォーマンススキーマ」テーブルの場合、ホスト値は常に特定のパターン以外のホスト名になります。
アカウントステータスは、セッションの終了時に収集されます。 セッションステータスカウンタは、グローバルステータスカウンタおよび対応するアカウントステータスカウンタに追加されます。 アカウント統計が収集されない場合、ホストおよびユーザーのステータスが収集されると、セッションステータスがホストおよびユーザーのステータスに追加されます。
performance_schema_accounts_size
、performance_schema_hosts_size
および performance_schema_users_size
システム変数がそれぞれ 0 に設定されている場合、アカウント、ホストおよびユーザーの統計は収集されません。
パフォーマンススキーマは、次のようなステータス変数サマリーテーブルの TRUNCATE TABLE
をサポートしています。すべての場合、アクティブセッションのステータスは影響を受けません:
status_by_account
: 終了したセッションからユーザーおよびホストのステータスにアカウントステータスを集計し、アカウントステータスをリセットします。status_by_host
: 終了したセッションから集計ホストのステータスをリセットします。status_by_user
: 終了したセッションから集計済ユーザーステータスをリセットします。
FLUSH STATUS
は、すべてのアクティブセッションのセッションステータスをグローバルステータス変数に追加し、すべてのアクティブセッションのステータスをリセットし、切断されたセッションから集計されたアカウント、ホストおよびユーザーステータス値をリセットします。