MySQL 8.0 リファレンスマニュアル


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23.5.2.1 NDB Cluster: クラスタログ内のメッセージ

次の表には、もっとも一般的な NDB クラスタログメッセージを一覧表示します。 クラスタログ、ログイベント、およびイベントタイプについては、セクション23.5.3「NDB Cluster で生成されるイベントレポート」を参照してください。 これらのログメッセージは、MGM API のログイベントタイプにも対応します。Cluster API の開発者が関心を持つような関連情報については、The Ndb_logevent_type Typeを参照してください。

表 23.51 NDB クラスタの一般的なログメッセージ

ログメッセージ 説明 イベント名 イベントタイプ 優先度 重大度
Node mgm_node_id: Node data_node_id Connected ノード ID node_id を持つデータノードが管理サーバー (ノード mgm_node_id) に接続しました。 Connected Connection 8 INFO
Node mgm_node_id: Node data_node_id Disconnected ノード ID data_node_id を持つデータノードが管理サーバー (ノード mgm_node_id) から切断しました。 Disconnected Connection 8 ALERT
Node data_node_id: Communication to Node api_node_id closed ノード ID api_node_id を持つ API ノードまたは SQL ノードがデータノード data_node_id と通信しなくなりました。 CommunicationClosed Connection 8 INFO
Node data_node_id: Communication to Node api_node_id opened ノード ID api_node_id を持つ API ノードまたは SQL ノードがデータノード data_node_id と通信しています。 CommunicationOpened Connection 8 INFO
Node mgm_node_id: Node api_node_id: API version ノード ID api_node_id を持つ API ノードが NDB API バージョン version (一般に、MySQL バージョン番号と同じ) を使用して、管理ノード mgm_node_id に接続しました。 ConnectedApiVersion Connection 8 INFO
Node node_id: Global checkpoint gci started ID gci を持つグローバルチェックポイントが開始されました。ノード node_id は、このグローバルチェックポイントを担当するマスターです。 GlobalCheckpointStarted Checkpoint 9 INFO
Node node_id: Global checkpoint gci completed ID gci を持つグローバルチェックポイントが完了しました。ノード node_id は、このグローバルチェックポイントを担当したマスターでした。 GlobalCheckpointCompleted Checkpoint 10 INFO
Node node_id: Local checkpoint lcp started. Keep GCI = current_gci oldest restorable GCI = old_gci シーケンス ID lcp を持つローカルチェックポイントがノード node_id で開始されました。 使用可能な最新の GCI はインデックス current_gci を持ち、クラスタをリストアできるもっとも古い GCI はインデックス old_gci を持っています。 LocalCheckpointStarted Checkpoint 7 INFO
Node node_id: Local checkpoint lcp completed ノード node_id 上でシーケンス ID lcp を持つローカルチェックポイントが完了しました。 LocalCheckpointCompleted Checkpoint 8 INFO
Node node_id: Local Checkpoint stopped in CALCULATED_KEEP_GCI このノードは、使用可能な最新の GCI を特定できませんでした。 LCPStoppedInCalcKeepGci Checkpoint 0 ALERT
Node node_id: Table ID = table_id, fragment ID = fragment_id has completed LCP on Node node_id maxGciStarted: started_gci maxGciCompleted: completed_gci ノード node_id 上のディスクに対して、テーブルフラグメントのチェックポイントが実行されました。 進行中の GCI はインデックス started_gci を持ち、最近完了した GCI はインデックス completed_gci を持っています。 LCPFragmentCompleted Checkpoint 11 INFO
Node node_id: ACC Blocked num_1 and TUP Blocked num_2 times last second ログバッファーがオーバーフローしそうなため、Undo ロギングがブロックされています。 UndoLogBlocked Checkpoint 7 INFO
Node node_id: Start initiated version NDB バージョン version を実行しているデータノード node_id が起動プロセスを開始しています。 NDBStartStarted StartUp 1 INFO
Node node_id: Started version NDB バージョン version を実行しているデータノード node_id が正常に起動されました。 NDBStartCompleted StartUp 1 INFO
Node node_id: STTORRY received after restart finished ノードがクラスタの再起動が完了したことを示すシグナルを受信しました。 STTORRYRecieved StartUp 15 INFO
Node node_id: Start phase phase completed (type) ノードが type 起動の起動フェーズ phase を完了しました。 起動フェーズのリストについては、セクション23.5.4「NDB Cluster 起動フェーズのサマリー」を参照してください (typeinitialsystemnodeinitial node、または <Unknown> のいずれかです)。 StartPhaseCompleted StartUp 4 INFO
Node node_id: CM_REGCONF president = president_id, own Node = own_id, our dynamic id = dynamic_id ノード president_idプレジデントとして選択されました。own_id および dynamic_id は、常にレポートノードの ID (node_id) と同じであるべきです。 CM_REGCONF StartUp 3 INFO
Node node_id: CM_REGREF from Node president_id to our Node node_id. Cause = cause レポートノード (ID node_id) がプレジデントとしてノード president_id を受け入れることができませんでした。 問題の cause は、BusyElection with wait = falseNot presidentElection without selecting new candidate、または No such cause のいずれかとして指定されます。 CM_REGREF StartUp 8 INFO
Node node_id: We are Node own_id with dynamic ID dynamic_id, our left neighbor is Node id_1, our right is Node id_2 ノードがクラスタ内の隣接するノード (ノード id_1 とノード id_2) を検出しました。node_idown_id、および dynamic_id は、常に同じであるべきです。そうでない場合は、クラスタノード構成の重大な誤りを示しています。 FIND_NEIGHBOURS StartUp 8 INFO
Node node_id: type shutdown initiated ノードがシャットダウンシグナルを受信しました。 シャットダウンの typeCluster または Node です。 NDBStopStarted StartUp 1 INFO
Node node_id: Node shutdown completed [, action] [Initiated by signal signal.] ノードがシャットダウンされました。 このレポートには、action が含まれる場合があります。これが存在する場合は、restartingno start、または initial のいずれかです。 また、レポートには NDB プロトコル signal への参照が含まれる場合もあります。可能性のあるシグナルについては、Operations and Signalsを参照してください。 NDBStopCompleted StartUp 1 INFO
Node node_id: Forced node shutdown completed [, action]. [Occurred during startphase start_phase.] [ Initiated by signal.] [Caused by error error_code: 'error_message(error_classification). error_status'. [(extra info extra_code)]] ノードが強制的にシャットダウンされました。 あとで実行された action (restartingno start、または initial のいずれか) があれば、それもレポートされます。 ノードの起動時にシャットダウンが発生した場合、レポートに、ノードの障害が発生した start_phase が含まれます。 これが、ノードに signal が送信された結果であった場合は、その情報も提供されます (詳細は、Operations and Signalsを参照してください)。 障害の原因が既知のエラーである場合は、それも含まれます。NDB のエラーメッセージおよび分類についての詳細は、NDB Cluster API Errorsを参照してください。 NDBStopForced StartUp 1 ALERT
Node node_id: Node shutdown aborted ノードのシャットダウンプロセスがユーザーによって中止されました。 NDBStopAborted StartUp 1 INFO
Node node_id: StartLog: [GCI Keep: keep_pos LastCompleted: last_pos NewestRestorable: restore_pos] これは、ノード起動時に参照されるグローバルチェックポイントをレポートします。 keep_pos よりも前の Redo ログは削除されます。last_pos は、データノードが最後に関与したグローバルチェックポイントです。restore_pos は、すべてのデータノードをリストアするために実際に使用されるグローバルチェックポイントです。 StartREDOLog StartUp 4 INFO
startup_message [Listed separately; see below.] さまざまな環境下でログに記録される可能性のある多くの起動メッセージがあります。 これらは個別にリストされます。セクション23.5.2.2「NDB Cluster のログ起動メッセージ」 を参照してください。 StartReport StartUp 4 INFO
Node node_id: Node restart completed copy of dictionary information 再起動されたノードへのデータディクショナリ情報のコピーが完了しました。 NR_CopyDict NodeRestart 8 INFO
Node node_id: Node restart completed copy of distribution information 再起動されたノードへのデータ配布情報のコピーが完了しました。 NR_CopyDistr NodeRestart 8 INFO
Node node_id: Node restart starting to copy the fragments to Node node_id 起動データノード node_id へのフラグメントのコピーが開始されました。 NR_CopyFragsStarted NodeRestart 8 INFO
Node node_id: Table ID = table_id, fragment ID = fragment_id have been copied to Node node_id テーブル table_id からのフラグメント fragment_id がデータノード node_id にコピーされました。 NR_CopyFragDone NodeRestart 10 INFO
Node node_id: Node restart completed copying the fragments to Node node_id 再起動データノード node_id へのすべてのテーブルフラグメントのコピーが完了しました。 NR_CopyFragsCompleted NodeRestart 8 INFO
Node node_id: Node node1_id completed failure of Node node2_id データノード node1_id がデータノード node2_id の障害を検出しました。 NodeFailCompleted NodeRestart 8 ALERT
All nodes completed failure of Node node_id すべての (残りの) データノードがデータノード node_id の障害を検出しました。 NodeFailCompleted NodeRestart 8 ALERT
Node failure of node_idblock completed データノード node_id の障害が blockNDB カーネルブロックで検出されました。ここで、ブロックは DBTCDBDICTDBDIH、または DBLQH のいずれかです。詳細は、NDB Kernel Blocksを参照してください。 NodeFailCompleted NodeRestart 8 ALERT
Node mgm_node_id: Node data_node_id has failed. The Node state at failure was state_code データノードで障害が発生しました。 障害発生時の状態は、アービトレーション状態コード state_code で記述されます。可能性のある状態コードの値は、include/kernel/signaldata/ArbitSignalData.hpp ファイルで見つかります。 NODE_FAILREP NodeRestart 8 ALERT
President restarts arbitration thread [state=state_code] または Prepare arbitrator node node_id [ticket=ticket_id] または Receive arbitrator node node_id [ticket=ticket_id] または Started arbitrator node node_id [ticket=ticket_id] または Lost arbitrator node node_id - process failure [state=state_code] または Lost arbitrator node node_id - process exit [state=state_code] または Lost arbitrator node node_id - error_message [state=state_code] これは、クラスタ内のアービトレーションの現在の状態および進行状況に関するレポートです。node_id は、アービトレータとして選択された管理ノードまたは SQL ノードのノード ID です。state_code は、include/kernel/signaldata/ArbitSignalData.hpp で見つかるアービトレーション状態コードです。 エラーが発生すると、ArbitSignalData.hpp でも定義されている error_message が表示されます。ticket_id は、アービトレータが選択された時にそれによって、その選択に参加したすべてのノードに渡された一意の識別子です。これは、アービトレーションをリクエストする各ノードが選択プロセスに参加したノードのいずれかであることを確認するために使用されます。 ArbitState NodeRestart 6 INFO
Arbitration check lost - less than 1/2 nodes left または Arbitration check won - all node groups and more than 1/2 nodes left または Arbitration check won - node group majority または Arbitration check lost - missing node group または Network partitioning - arbitration required または Arbitration won - positive reply from node node_id または Arbitration lost - negative reply from node node_id または Network partitioning - no arbitrator available または Network partitioning - no arbitrator configured または Arbitration failure - error_message [state=state_code] このメッセージは、アービトレーションの結果についてレポートします。 アービトレーションに失敗した場合、error_message およびアービトレーション state_code が表示されます。これらの両方の定義は、include/kernel/signaldata/ArbitSignalData.hpp で見つかります。 ArbitResult NodeRestart 2 ALERT
Node node_id: GCP Take over started このノードは、次のグローバルチェックポイントに対する責任を負おうとしています (つまり、マスターノードになります)。 GCP_TakeoverStarted NodeRestart 7 INFO
Node node_id: GCP Take over completed このノードはマスターになり、次のグローバルチェックポイントに対する責任を負いました。 GCP_TakeoverCompleted NodeRestart 7 INFO
Node node_id: LCP Take over started このノードは、次のグローバルチェックポイントセットに対する責任を負おうとしています (つまり、マスターノードになります)。 LCP_TakeoverStarted NodeRestart 7 INFO
Node node_id: LCP Take over completed このノードはマスターになり、次のグローバルチェックポイントセットに対する責任を負いました。 LCP_TakeoverCompleted NodeRestart 7 INFO
Node node_id: Trans. Count = transactions, Commit Count = commits, Read Count = reads, Simple Read Count = simple_reads, Write Count = writes, AttrInfo Count = AttrInfo_objects, Concurrent Operations = concurrent_operations, Abort Count = aborts, Scans = scans, Range scans = range_scans このトランザクションアクティビティーのレポートは、約 10 秒に 1 回表示されます TransReportCounters Statistic 8 INFO
Node node_id: Operations=operations このノードで実行された操作数です (約 10 秒に 1 回表示されます) OperationReportCounters Statistic 8 INFO
Node node_id: Table with ID = table_id created 示されたテーブル ID を持つテーブルが作成されました TableCreated Statistic 7 INFO
Node node_id: Mean loop Counter in doJob last 8192 times = count JobStatistic Statistic 9 INFO
Mean send size to Node = node_id last 4096 sends = bytes bytes このノードはノード node_id への送信あたり、平均で bytes バイト送信しています SendBytesStatistic Statistic 9 INFO
Mean receive size to Node = node_id last 4096 sends = bytes bytes このノードはノード node_id からデータを受信するたびに、平均で bytes バイトのデータを受信しています ReceiveBytesStatistic Statistic 9 INFO
Node node_id: Data usage is data_memory_percentage% (data_pages_used 32K pages of total data_pages_total) / Node node_id: Index usage is index_memory_percentage% (index_pages_used 8K pages of total index_pages_total) このレポートは、クラスタ管理クライアントで DUMP 1000 コマンドが発行されると生成されます MemoryUsage Statistic 5 INFO
Node node1_id: Transporter to node node2_id reported error error_code: error_message ノード node2_id との通信中に、トランスポータのエラーが発生しました。トランスポータのエラーコードおよびメッセージのリストについては、MySQL NDB Cluster Internals ManualNDB Transporter Errorsを参照してください。 TransporterError Error 2 ERROR
Node node1_id: Transporter to node node2_id reported error error_code: error_message ノード node2_id との通信中の潜在的なトランスポータ問題の警告。トランスポータのエラーコードおよびメッセージのリストについて詳しくは、NDB Transporter Errorsを参照してください。 TransporterWarning Error 8 WARNING
Node node1_id: Node node2_id missed heartbeat heartbeat_id このノードはノード node2_id からのハートビートを受信できませんでした MissedHeartbeat Error 8 WARNING
Node node1_id: Node node2_id declared dead due to missed heartbeat このノードは、ノード node2_id からの少なくとも 3 つのハートビートを受信できなかったため、そのノードの停止を宣言しました DeadDueToHeartbeat Error 8 ALERT
Node node1_id: Node Sent Heartbeat to node = node2_id このノードはノード node2_id にハートビートを送信しました SentHeartbeat Info 12 INFO
Node node_id: Event buffer status (object_id): used=bytes_used (percent_used% of alloc) alloc=bytes_allocated max=bytes_available latest_consumed_epoch=latest_consumed_epoch latest_buffered_epoch=latest_buffered_epoch report_reason=report_reason このレポートは、比較的短い期間に多数の更新が適用されている場合など、イベントバッファの使用中に表示されます。このレポートには、使用されているイベントバッファメモリーのバイト数と割合、割り当てられているバイト数と使用可能な割合、および最新のバッファ済エポックと消費済エポックが表示されます。詳細は、セクション23.5.2.3「クラスタログでのイベントバッファのレポート」 を参照してください EventBufferStatus2 Info 7 INFO
Node node_id: Entering single user mode, Node node_id: Entered single user mode Node API_node_id has exclusive access, Node node_id: Entering single user mode これらのレポートは、シングルユーザーモードの開始時および終了時にクラスタログに書き込まれます。API_node_id は、クラスタへの排他アクセス権を持っている API または SQL のノード ID です (詳細は、セクション23.5.6「NDB Cluster のシングルユーザーモード」を参照してください)。「Unknown single user report API_node_idというメッセージは、エラーが発生したことを示し、通常の操作では表示されません。 SingleUser Info 7 INFO
Node node_id: Backup backup_id started from node mgm_node_id mgm_node_id を持つ管理ノードを使用して、バックアップが開始されました。このメッセージは、START BACKUP コマンドの発行時にクラスタ管理クライアントにも表示されます。詳細は、セクション23.5.8.2「NDB Cluster 管理クライアントを使用したバックアップの作成」を参照してください。 BackupStarted Backup 7 INFO
Node node_id: Backup backup_id started from node mgm_node_id completed. StartGCP: start_gcp StopGCP: stop_gcp #Records: records #LogRecords: log_records Data: data_bytes bytes Log: log_bytes bytes ID backup_id を持つバックアップが完了しました。詳細は、セクション23.5.8.2「NDB Cluster 管理クライアントを使用したバックアップの作成」を参照してください BackupCompleted Backup 7 INFO
Node node_id: Backup request from mgm_node_id failed to start. Error: error_code バックアップの開始に失敗しました。エラーコードについては、MGM API Errorsを参照してください BackupFailedToStart Backup 7 ALERT
Node node_id: Backup backup_id started from mgm_node_id has been aborted. Error: error_code バックアップが開始後に終了しました。ユーザーの介入に原因がある可能性があります BackupAborted Backup 7 ALERT


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