MySQL 8.0 リファレンスマニュアル


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23.4.30 ndb_waiter — NDB Cluster が特定のステータスに達するまで待機

ndb_waiter は、クラスタが指定したステータスになるか、--timeout 制限を超えるまで、すべてのクラスタデータノードのステータスを繰り返し出力してから (100 ミリ秒ごと)、終了します。 デフォルトでは、すべてのノードが起動されてクラスタに接続された状態である STARTED ステータスにクラスタがなるまで待機します。 これは、--no-contact および --not-started オプションを使用してオーバーライドできます。

このユーティリティーによって報告されるノード状態を次に示します。

  • NO_CONTACT: ノードに接続できません。

  • UNKNOWN: ノードに接続できますが、ステータスがまだ不明です。 通常、これはノードが管理サーバーから START または RESTART コマンドを受け取ったけれども、まだそこで実行されていないことを意味します。

  • NOT_STARTED: ノードは停止されたけれども、クラスタにまだ接続されています。 これは、管理クライアントの RESTART コマンドを使用してノードを再起動したときに表示されます。

  • STARTING: ノードの ndbd プロセスが開始されたけれども、ノードはまだクラスタに接続されていません。

  • STARTED:ノードは動作しており、クラスタに接続されています。

  • SHUTTING_DOWN: ノードがシャットダウン中です。

  • SINGLE USER MODE: これは、クラスタがシングルユーザーモードの場合に、すべてのクラスタデータノードに表示されます。

次のテーブルに、NDB Cluster ネイティブバックアップリストアプログラム ndb_waiter に固有のオプションを示します。 追加説明が表のあとにあります。 ほとんどの NDB Cluster プログラム (ndb_waiter を含む) に共通のオプションについては、セクション23.4.32「NDB Cluster プログラムに共通のオプション — NDB Cluster プログラムに共通のオプション」 を参照してください。

表 23.49 プログラムで使用されるコマンドライン・オプション ndb_waiter

形式 説明 追加、非推奨、または削除された

--no-contact,

-n

クラスタが NO CONTACT 状態になるのを待機します

(MySQLに基づくすべてのNDBリリースでサポート 8.0)

--not-started

クラスタが NOT STARTED 状態になるのを待機します

(MySQLに基づくすべてのNDBリリースでサポート 8.0)

--single-user

クラスタがシングルユーザーモードになるのを待機します

(MySQLに基づくすべてのNDBリリースでサポート 8.0)

--timeout=#,

-t

この秒数待機してから、クラスタが目的の状態に達したかどうかを終了

(MySQLに基づくすべてのNDBリリースでサポート 8.0)

--nowait-nodes=list

待機しないノードのリスト

(MySQLに基づくすべてのNDBリリースでサポート 8.0)

--wait-nodes=list,

-w

待機するノードのリスト

(MySQLに基づくすべてのNDBリリースでサポート 8.0)


使用法

ndb_waiter [-c connection_string]

その他のオプション

  • --no-contact, -n

    STARTED 状態を待機する代わりに、ndb_waiter はクラスタが NO_CONTACT ステータスになるまで実行を継続してから終了します。

  • --not-started

    STARTED 状態を待機する代わりに、ndb_waiter はクラスタが NOT_STARTED ステータスになるまで実行を継続してから終了します。

  • --timeout=seconds, -t seconds

    待機する時間。 この秒数内に目的の状態に達しなかった場合、プログラムは終了します。 デフォルトは 120 秒 (1200 レポートサイクル) です。

  • --single-user

    プログラムはクラスタがシングルユーザーモードになるのを待機します。

  • --nowait-nodes=list

    このオプションを使用すると、ndb_waiter は ID がリストされているノードを待機しません。 次に示すように、このリストはカンマ区切りであり、範囲はダッシュで示すことができます。

    shell> ndb_waiter --nowait-nodes=1,3,7-9
    重要

    このオプションは --wait-nodes オプションと一緒に使用しないでください。

  • --wait-nodes=list, -w list

    このオプションを使用した場合、ndb_waiter は ID がリストされているノードのみを待機します。 次に示すように、このリストはカンマ区切りであり、範囲はダッシュで示すことができます。

    shell> ndb_waiter --wait-nodes=2,4-6,10
    重要

    このオプションは --nowait-nodes オプションと一緒に使用しないでください。

出力例.  4 ノードのクラスタで 2 つのノードをシャットダウンしてから手動で再度起動したときの ndb_waiter の出力を次に示します。 重複するレポート (... で示されています) は省略しています。

shell> ./ndb_waiter -c localhost

Connecting to mgmsrv at (localhost)
State node 1 STARTED
State node 2 NO_CONTACT
State node 3 STARTED
State node 4 NO_CONTACT
Waiting for cluster enter state STARTED

...

State node 1 STARTED
State node 2 UNKNOWN
State node 3 STARTED
State node 4 NO_CONTACT
Waiting for cluster enter state STARTED

...

State node 1 STARTED
State node 2 STARTING
State node 3 STARTED
State node 4 NO_CONTACT
Waiting for cluster enter state STARTED

...

State node 1 STARTED
State node 2 STARTING
State node 3 STARTED
State node 4 UNKNOWN
Waiting for cluster enter state STARTED

...

State node 1 STARTED
State node 2 STARTING
State node 3 STARTED
State node 4 STARTING
Waiting for cluster enter state STARTED

...

State node 1 STARTED
State node 2 STARTED
State node 3 STARTED
State node 4 STARTING
Waiting for cluster enter state STARTED

...

State node 1 STARTED
State node 2 STARTED
State node 3 STARTED
State node 4 STARTED
Waiting for cluster enter state STARTED
注記

接続文字列を指定しない場合、ndb_waiterlocalhost の管理サーバーへの接続を試み、「Connecting to mgmsrv at (null)」を報告します。

NDB 8.0.20 より前では、このプログラムは、NDBT テストライブラリへの不要な依存関係のため、実行の完了時に NDBT_ProgramExit - status を出力しました。 この依存関係は削除され、余分な出力がなくなりました。


関連キーワード:  NDB, テーブル, ndbinfo, ndb, ノード, STARTED, node, クラスタ, waiter, 待機